TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記70】 最後のアーティファクト 【Defense of Bruma #1】

「…なぁバード、派遣軍の為に泊まる場所くらい用意してやれなかったのか?
よその連中にはブルーマの寒さはキツイだろ?」

「貴公もよくこの辺にテント張ってたでしょ」

「やめろって言ってたのはお前だろ」

「人数が人数ですからな。郊外に仮設宿舎を建てる予定だったのですが、
ミシックドーンの妨害で作業員が怪我をしましてな…市内の大工は皆怯えてしまったので
仕方なく城塞内でテントに住んでもらう事で妥協してもらいました」

「成る程な…」






70-01

「…けど、すごい光景だなコレは。まるで陣営だ」


レヤウィンから帰還して数日後。
ブルーマは各都市が派遣した衛兵たちでごった返していた。
兵士達が戦の準備を進める中、ブルーマは独特の緊張感に包まれていた。










以前、ブルーマに潜伏していたミシックドーンのスパイを発見した俺達は彼らの持っていた報告書から
マンカー・キャモランがブルーマにグレート・オブリビオン・ゲートを降臨させようとしていた事を
知る事になった。

ドラゴンファイアの儀式を行い、オブリビオンからの侵略を阻止する事が出来る唯一の人物、
皇帝家の最後の血筋であるマーティンごとブルーマを破壊する事が目的なのは明白だった。

俺達はブレイドの長ジョフリーの命により、シロディール各都市の領主に援軍を要請して回ったが、
どの都市もオブリビオン・ゲートの脅威にさらされており、俺達は要請がてら各地のゲートを破壊して回る事となった。

その旅も遂に終わり、俺達はまだいつ来るとも知れぬグレート・ゲートの出現に備え準備を進めていた。


「…本当はグレート・ゲートの開門自体を阻止する方法が解ればいいんだがな…」

「来る物は仕方ありますまい。私はこの光景に立ち会える事を感謝する事にしましょう」

「随分前向きだな、バード」



「正直に言えば来て欲しくないとは思っておりますが」と言いつつバードは陣営の衛兵達に目を向ける。





70-02

「それでも、帝国領の騎士ならばこの光景に感動せずにはおらんでしょう。
シロディール中の軍隊が一同に介するのは、タイバー=セプティム帝の統一戦争以来でしょうな。
皇帝不在の中でのこの結束は、後世に伝説として残るでしょう」

「…そんなもんか」






70-03

「それにしても、『クヴァッチの英雄』は大した騎士ですな。
この短期間に各地のゲートを破壊し、諸侯たちの信頼を得てこれだけの兵を集結させるとは」

「あ?…いや、えーとな、バード」

「未だに姿を見た事がないのが残念ですがな。この機会に是非一度目通り願いたいものだ」







70-04

「えっ?」


















70-05

「…マジェラ、私は何かおかしな事を?」

「い、いやいや!何でもありませぬバード隊長!なぁみんな!」

「いやなに、ゲートが開くとか開かないとか聞こえたもんだからな」

「そうそう!いやぁこう緊張が続くと神経質になっていけませんね。ハハハ」

「…ふむ。確かに外の方々にはブルーマの寒さは疲れが溜まるかもしれませんな。
城の料理長に言って何か暖かい飲み物を用意させましょう。少し失礼」







70-06

「…どうなってるんだ?」

「英雄、それは俺達も聞きたいとこなんだが」



兵達に事情を問うと、1人の兵士が進み出て答えた。


「こちらに来るなり『クヴァッチの英雄の正体をバード卿に話したら極刑に処す』
という勅命が全軍に降ったんだが」

「またマーティンかよ!」



この場にマーティンがいたら兵士達の今のリアクションに歓喜したに違いない。
何で俺が居ない時はこんなヤンチャばかりしてるんだろうかあのチョイ悪親父は。

ため息を付きながら下を向いた拍子に兵士の鎧の胸元に視線が落ちた。
白い鎧。レヤウィンか。
そんな事をぼんやり考えながら俺はバードの手伝いでもしようかと顔を上げたが、
その鎧に刻まれた紋章がレヤウィンのものでは無い事に気付き、俺は慌てて
もう一度兵士の胸元を見た。



















70-07

「クヴァッチ!?」





70-08

「久しぶりだな、ヒーロー。俺がクヴァッチ隊代表だ。
サヴリアン・マティウス隊長の命により馳せ参じた」



間違いない。コイツはあの時クヴァッチ解放戦に参加してた兵士の1人だ。

だがおかしい。確かに道中気になってクヴァッチに寄った事はあったが、
あの時俺は様子を見る為に少し立ち寄っただけで、援軍の要請どころか
マティウスにも会っていない。
そもそも、まだ人員を送る余裕などない筈なのに―――。


「あぁ、マティウス隊長から伝言を預かっている」

「な、何だ?」

「『この馬鹿野郎が』」

「なっ!?」



俺がマヌケな声をあげたのをよそに、クヴァッチ兵は伝言を続けた。


「『この馬鹿野郎が。同情される程クヴァッチは参っちゃいない。』…以上だ」

「…ハハッ」



そう言っているマティウスの顔が目に浮かんで俺は苦笑した。


「瓦礫の街抱えといて、抜かしやがって…」

「最初はご自身で出陣しそうな勢いだったけどな、退役した事を口実に思い留まってもらった。
マティウス隊長は今のクヴァッチに無くてはならない人だからな」

「そうか。でも騎士を辞めてもまだ『隊長』なんだな?」

「今クヴァッチの復興を先導しているのはあの人さ。本当の事を言ったって
彼が騎士ではない等と思う者はいない。肩書きなどなくてもマティウス隊長は
領民にとってクヴァッチの守護者の象徴だ。あんたと共にな、クヴァッチの英雄」



そう言ってクヴァッチ兵はニヤリと笑った。


「たまたまあそこに来て、たまたま一緒に戦っただけさ、俺は」

「俺達もたまたまオブリビオンの最初の被害者になっただけだ。
だからこそ貴方の事を誰よりも感謝している」



あの時の様子をかみ締める様に、クヴァッチ兵は言った。


「今回の援軍はマティウス隊長だけの意志じゃない。
クヴァッチの総意だと思ってくれ。

確かに今クヴァッチは1人でも人手が欲しい状況だが、それ以上に
我々はあの惨劇が再びシロディールで起こる事は許しがたいと思っている。
マティウス隊長には及ばないが、此度はクヴァッチの剣として
この防衛線に参列する事を許して欲しい」

「許すも何も…そこまで言われちゃこっちが感謝したい位さ」



シロディールの人々は強い――彼等を見てると心からそう思う。

どこの国でも異邦人だったが・・・
いつの間にか俺は、この土地に親しみさえ沸くようになっていた。


「こちらこそ宜しく頼む」

「あぁ。こうしてあんたともう一度肩を並べる事ができて光栄だ。
ドレモラ野郎共を蹴散らしてやろうぜ、ヒーロー!」















***















「…帰ったぜー。
マーティン、普段は謙虚な癖になんであんな変な王権ばっかり乱用すんだよ…」



そう言いながらクラウドルーラーに入った瞬間、珍しく(俺にはそうでもないが)
ジョフリーの叫ぶ声が聞こえてきた。





70-09

「しかしながら殿下、他にも何か方法があるはず。リスクが大きすぎます!」

「危険は承知だ。私はクヴァッチを見ている。だが他に方法はない。…やるしかないのだ」

「伯爵婦人が承知するはずが…」

「いや、する。必ずだ」

「おい、一体何があったんだ?」

「若いの!丁度良いところに来た。殿下を止めてくれ!」



ジョフリーに呼ばれ俺が早足で向かうと、マーティンがいつもの場所に、
いつもとは違う姿でそこに立っていた。






70-10

「…何だよその格好は」

「タイバー・セプティム帝の鎧の修復が終わったので着てみたんだ。似合うかい?」

「あまり似合ってねぇな。いつもの修道士服とギャップがありすぎる」

「確かに、正直こうも派手だと落ち着かないよ」

「そうじゃなくて、一体何を始める気だよ?」

「あぁ、その事なんだが」



マーティンがいつになく真剣な表情で俺を見た。


「ディードラ神の血とタロスの血、そしてグレート・ウェルキンド・ストーン。
マンカー・キャモランのいる『楽園』の手がかりを求めて君には随分苦労をかけたが、
遂に私も立ち上がらなければいけない時が来た様だ」

「どういう事だ?」

「楽園への扉を開くための最後のアーティファクトが判明した。
その為に私自身を囮として、ブルーマにグレート・オブリビオン・ゲートを降臨させる」

「…何だって!?」















注釈




●ブルーマのスパイ

密偵編参照。

正直なところ、途中から何でこの旅を始めたのか忘れかけてました(ぉぃ)



●勅命

天皇の命令。勅諚(ちょくじょう)。みことのり(Yahoo!辞書より)
この場合は皇帝直々の命令である事を指す。

バードがクヴァッチの英雄がマジェラである事を教えてもらえない理由はプレイ日記43参照。



●クヴァッチ兵

クヴァッチに援軍を要請するとやってくる。
ベゼスタは何故マティウスやヴォニウスじゃなくて無名の兵士を登場させたのか…


●あまり似合ってねぇな

写真の通り全然問題ないです。
豪奢な装備を着ると急に風格を見せ付けてくれるマーティンマジック。

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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/08/29(土) 00:24:27|
  2. RP小説-メインクエ篇
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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