TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記67】 真っ赤な誓い 【白馬騎士団 #5】

67-01

「随分人の出入りが激しいな…」

「連中は普段はバラバラに行動しているが、
火曜日の深夜から朝にかけてこの遺跡に集まり、互いの成果を配分し合うのだ」


明け方。
俺達は黒弓団を襲撃するために、奴らが根城としているアイレイド遺跡前に潜み、
ブラック・ブルーゴが出てくるのを待っていた。


「もうブルーゴは中に居る筈だ。踏み込むか?」

「いや、今突っ込むと余分な相手が増える。取り分を決めてるならブルーゴは
全員が出て行った一番最後に現れる筈だ。明け方まで待とう」



…東の地平線から日が昇りだした頃、俺達は何度も似たような会話を繰り返した。
どうやらマゾーガは待つのが非常に苦手らしい。

マゾーガとは別の意味で、俺も焦れていた。
日が昇ると鎧に陽光が反射して目立つからだ。主にマゾーガが。
もう少し目立たない格好をしろと再三言ったのだが、マゾーガはこれは誇りであると
主張して頑として聞かなかった。
これでは格好のいい的だ。早く出てきてくれないものか…

と、その時傍らにいたエキドナの長い耳がぴょこんと軽く跳ねた。

「マジェラ、人の出てくる気配がします。今度は大勢です」





67-02

エキドナがそう言ってすぐに、3人の人影が遺跡から姿を現した。
皮鎧を着た男女が二人と、見るからに他より作りのいい鉄の鎧を着たオーガが一人。


「マゾーガ、あいつか?」

「間違いない。ブラック・ブルーゴ。相変わらず目立つ格好をしている」



人の事言えた義理か、という言葉を呑み込んで、俺は奴との距離を測った。


「狙撃は無理そうですか」

「…あぁ。俺の腕前じゃこの距離で完全武装した人間を弓矢で仕留めるのは難しい」

「もとより、正面から斬って捨てる気だったもの。行くぞ、マジェラ」

「待てってば。それじゃ今まで待ち伏せしてた意味がないだろうが!」

「どの道無理みたいです。敵がこちらに気付きました」

「あっちゃ…」

「ふむ。賊ながら大したものだ」

「お前が目立ってんだよ!」



気付けば陽が大分上に登り、マゾーガの鎧は陽光に反射してますます輝きを増していた。


「手前らっ!何モンだっ!」

「我が名はオークのマゾーガ!貴様らの悪行もここまでだ!」



黒弓団とおぼしき男達のひとりの呼びかけに律儀に叫び返したマゾーガは、
身を翻して連中の所へ走っていった。


「あぁもう、元山賊の癖になんであんなに礼儀正しいんだアイツは…」

「ラ=ヴィンドラさんの教育がよほど良かったんでしょうね」

「…俺も見習いたいモンだぜ」

「何か?」


エキドナの言葉を無視して仕方なく俺は腰を上げ、
マゾーガの後を追った。














***
















67-03

「何だぁ?マゾーガじゃねぇか」


こちらの姿を認めるなり、首領各のオーク――ブラック・ブルーゴは抜けた声を上げた。


「久しぶりだな。何でお前がここにいる?」

「お前は悪行を重ねすぎた。レヤウィン公カロ伯爵の命によりお前を討つ!」

「あぁん?悪行だぁ?」



ブルーゴは口を歪めてゲラゲラと耳障りな笑い声を上げた。


「女子供見境なしの『血まみれマゾーガ』が何言ってやがる?
今更騎士様のナリしてイイ子ちゃんゴッコか?馬鹿にするんじゃねぇぞ!!」

「っ…!」







67-04

「オメエの活躍は聞いてるぜ。モーガンスの野郎をブッ殺して仇を取ったんだってな?
復讐の快感で正義の心に目覚めたってか?笑わせるぜ。
その辺の旅人を食い物にしてきたお前と奴と一体何が違うってんだ?」

「それは…」

「悪行?ふざけんじゃねぇよ。こうでもしなきゃ俺達がどうやったら豊かな暮らしが出来るってんだ?
それを承知で山賊に手を染めてたオメエが俺に説教たれんじゃねぇ!!」

「…!!」

「オメェはだまされてんだ、マゾーガ、インペリアル共によ。
おおかた領主に担ぎ上げられて俺達を退治したら家臣にしてやるとでも言われたんだろう?
まったくとんだマヌケ野郎だぜオメェは。
シロディールでオークが騎士になんてなれると思ってるのかよ」

「それは…」

「違うか?オメエは今まで連中にどんな扱いを受けてきたんだよ。あーん?
だからお前も抵抗なかったろう?無抵抗な連中から身ぐるみかっぱいでもよ」

「…」






67-05

「そうだろう?マゾーガ。別に俺達は好きで野盗になった訳じゃねぇ。
俺らと奴らが相容れる訳がねーんだよ。お前のあの頃の連中に対する怒りは何処へ行ったんだ?」

「…私は…」

「どっかのガキにそそのかされて勝手に黒弓団を抜けた事ぁ水に流してやる。
こっちに戻ってこいよ、血まみれマゾーガ。
俺らと一緒にレヤウィンのクソ共を引っかき回してやろうじゃねぇか」

「…」
















「…ホント、盗人猛々しいとは言ったモンだぜ」
















67-06

「マゾーガ、コイツの言う事も間違っちゃいないさ。
カロ伯爵は単純にお前の力を利用したいだけなのかもしれない」

「マジェラ…?」

「血まみれマゾーガ、ね。大した汚名だ。確かに信頼されるのは難しいかもしれない。
お前が多くの人を殺めてきたのはまぎれもない事実だ。
伯爵もお前も禊ぎの機会だと言ってたが、そんなに簡単に許される事じゃないのかもしれない」

「そうだ、私は…」

「けどさ、お前が騎士になりたいのは、そういう事じゃないだろう?」

「!」

「ある男が俺にこう言ったんだ。騎士の剣ってのは何かを守る為にあるんだって。
お前は騎士の誓いを立てて何を守ろうとした?これから騎士になって何を守るんだ?

―――少なくともコイツらじゃ無いだろう?」

「マジェラ…」

「お前は言ったな。ラ=ヴィンドラの遺志を無駄にしない為に騎士になるって。なら――



今お前が守らなきゃいけないのはソレだけだろ」

「・・・!」



正直、マゾーガの過去がどれ程のものであったかは知らない。彼女の苦悩も。
けど―――俺は『今の』マゾーガがどういう人間なのかは知っている。
過去しか知らないコイツらよりは。

だっていうのにコイツラは。
あぁ、ふつふつと。


「…盗賊ごとき三下がペラペラペラペラ喋りやがって…」

「え・・・え?」



怒りがこみ上げてきた。
俺ってこんなに正義の味方だったっけ、って自分でも思うほど。


「こうでもしなきゃ暮らしてけない?オークが騎士になれない?
手前みたいなオッサン連中がそうやって諦めてウジウジこっすい悪行ばっか重ねてるから
他の連中がパッとしないんだけなんじゃねーのかよ?」

「な、何だと?!」



ブルーゴが怒鳴り返すが、俺は構わず叫び返した。


「手前らのコンプレックスは手前らで終わらせろよ。
これ以上俺の『相棒』をお前らのウジウジ大会に付き合わせる気なら・・・」





67-07

「ぶっ飛ばすぞこの野郎!」





67-08

「~~~~好き勝手言いやがってこのドサンピンがぁっ!やっちまえお前ら!」

「おう!」






67-09

「…行くぞ、マジェラ」

「大丈夫か?」

「お前のお陰で迷いは消えた。私はもう黒い森の山賊ではない」



ニヤリと、いつもの(根拠のない)自信に溢れた笑みでマゾーガは笑った。


「私は騎士だ。私は、私の誇りと守るべきものの為に戦う!」



67-10



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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/08/25(火) 18:55:47|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

マゾーガ・・

この記事読むまで、レヤウィンに行くのが嫌いだったのですがこれ読んだらマゾーガを手助けしたくなっちゃいましたよ!女騎士、カッコイイ。うおー、マゾーガもう少しまってろよーっ!w滅多にブラックウッド方面行かないからwではではノシ
  1. 2009/08/26(水) 00:16:58 |
  2. URL |
  3. 件 #-
  4. [ 編集 ]

Re: マゾーガ・・

>伴さん

いらっしゃいませ。
今回はかなり脚色が入ってるのでガッカリしなければいいのですが^^;
でも本編のマゾーガも仇討ちクエの時はカッコいいですよー。

レヤウィンは確かに遠いし全体的にジメジメしてて足が向きにくい場所ですが、
白馬騎士団クリア後はロックミルク洞窟でガッチリ稼げますよー。
黒弓1本×100Gに人間用装備が大量に手に入るので序盤の金稼ぎにおいしいです。



  1. 2009/08/26(水) 17:35:34 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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