TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記58】 Magic People Companion 【Miscarcand #4】


58-01



と、その時、突然ぼんやりと輝きを放っていたウェルキンド・ストーンの光が途切れて
一瞬暗くなった様な気がした。


「ん…?」


いや、気のせいじゃない。
少女の身体を保存していた大ウェルキンド石の魔力が尽きかけているのだ。
いったいどれ位の年月こうして少女を支えてきたのだろうか。
俺は改めてアイレイドの魔法技術の凄まじさを知った。


「…待てよ、石の魔力が切れるってことは」

先程まできっちり空中で固定されていた少女の身体が微弱に揺れていた。
魔力が尽きる事で少女にかかっていた浮遊魔法の効果が切れ掛かっているのだ。
ということは…


「このまま落ちたら串刺しじゃねーか!」


俺は慌てた。
解放する気はなかったが、このまま見捨てるなんて後味が悪すぎる!
どうする?どーすんだ俺!?


「あークソっ、勿体無いけど仕方ないっ!」






58-02

俺は覚悟を決めて、目の前のウェルキンド石
(魔力が無くてもこのサイズならどんだけの値打ちがあることか!)
を叩き割った。









ウェルキンド石を叩き割った途端、糸が切れた様に少女が落ちてきた。
俺は剣を振り切った反動でそのまま祭壇器を駆け上がり、寸前の所で受け止めた。

あの本の「人形」という表現から冷たいのかと思ったが、少女の肌は暖かく、柔らかい弾力があった。
手を取れば血管が脈を打っているのも解ったし、呼吸もしていた。


(まるっきり人間じゃねぇか…)


小さな感動を覚えていると、少女が目を覚ましそうな気配を感じたので
俺は床に彼女を下ろし、覚醒するのを待った。

















***



















58-03

程なくして、彼女は目を覚ました。

「大丈夫か?」

「あ…う…」


言葉が喋れないのか。困ったな。

俺が頭をかいていると、少女は唐突に俺の顔を掴んで、無理矢理視線を合わせてきた。

「な、何だ?」




58-04


「Ich durchsuche zu Ihnen eine geeignete Sprache.」

「は?」



少女が意味不明な言葉を発したかと思った刹那、彼女の目が一瞬だけ輝いた。
…やっぱり、こいつ人間じゃない!目を合わせたのは何かの魔法か?

俺が咄嗟に腰の剣に手を回そうとしたその時―――

「貴君の言語はNedicsに近い言語であると認識。
貴君には私の言葉が通じますか?」


しれっとした顔で、彼女は突然やや古めかしい口調で喋りだして、俺は面食らった。


「何だ、喋れるのかよ」

「データから貴君の言葉に近似した言語を検出致しました。以降調整して参ります」

「ちょ、調整?」



少女はオブリビオンの果ての言語の使い手だったらしい。
何を言ってるんだコイツは。

とんでもない電波を拾っちまったと俺が思い始めた矢先、少女は間髪入れずに言葉を続けた。


「貴君、名前は」

「ま、マジェラ」

「了解しました、マジェラ。契約に必要な情報登録はこれで終了です。
当方はこれよりMPCプログラムを起動、契約者マジェラの従者として活動を開始します」

「…従者?」


















***


















58-05

「とにかく、従者なんかお断りだ。間に合ってる」

「仕様ですから」

「だから何なんだよその仕様ってのは…」

「契約者に付き従い尽くす事がMPCの行動原理です」

「それはもう聞いた!アイレイドは滅びた!戦争もねえ!
好きにやれって言ってるんだからいいだろもう!」

「ですので、随行の許可を要請します」



それから、そんな押し問答をかなりの時間続けていた。

彼女はMagic People Companion―――通称MPCと呼ばれるアイレイドの魔術師達が
生み出した遺産のひとつだった。

一見、人間にしか見えなかったが、遺跡の番人として置かれている事が多いスケルトン達
と同じ魔法生物の一種であるらしい。

彼女達の言葉は難解で意味不明なものが多かったが、かいつまんで話すと
MPCを目覚めさせる事自体が「契約」の一環となっているらしく、うっかり助けてしまった俺は
彼女に「契約者」として認識されてしまったらしい。

「ともかく、契約なんかしたつもりはねぇから。撤回してくれ」

「契約の破棄には管理者権限が必要です」

「管理者?どこにいるんだそいつは」

「今は何年ですか?」

「…3rd Eraの428年だが」

「最後の管理者の更新記録から4000年以上経過しています。現在の所在は不明です」

「死んでるじゃねーか!」

「仕様ですから。詳細はお手元のマニュアルをご確認下さい」



そう言って、少女は俺が手に持っていた本を指差した。


「…これ説明書だったのかよ。ご大層なこと書きやがって―――」


そこまで言いかけて、俺ははたと手を止める。


其は破壊者なり。

其は死神なり。


「・・・」


この本に書かれていた序文の内容を思い出す。





58-06

良く考えたら、コイツものすごく危険な存在なんじゃないか?
破壊者とか何とか。


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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/08/12(水) 15:19:23|
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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