TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記33】マジェラとマーティン #2【oblivion】

33-01


礼拝堂に入ると、大量の本に埋もれているマーティンがすぐに見付かった。
ザルクセスの書だけではなく、様々な文献を手に取っては引き、せわしなく
羊皮紙にメモを取っていた。


「よぉ、マーティン」

「・・・」

「マーティン?」

「・・・・・・」





33-02

どうやらかなり集中しているらしい。
眼の前にいるのに全く気付かなかった。

…仕方ねぇな。


「おっと、手が滑ってデイドラの本を落とした」

「アカトシュバリヤァアアアアアアアッ!!」




33-03


「…なんだ、友か。驚かさないでくれたまえ」

「だったら早く気付いてくれよ。傷付くじゃねーか」

「ハハハ、申し訳ない」


マーティンは襟を正しながら再び椅子に座りなおした。


「それで、今日はどうしたのだ?」

「解析の方はどうかな、と思ってさ」

「…すまない、まだ具体的に報告できる様な事はないんだ。
あともう少しでひとつ、重要な部分が解読できそうなんだが上手い解釈が見付からなくてね…」


マーティンはそう言いながら短くなってしまったキャンドルを取り替えて火をつけた。
デイドラの魔力に対抗する為の儀式なのか、キャンドルからは不思議な香りがした。

「ちょっときつい臭いだな」

「デイドラ召喚の儀で使うものと同じ物が混ぜてあるからね。
集中力を高めて、体内の魔力を活性化させる事で本の魔力に抵抗しているんだ」

「…これ、結構ヤバい葉っぱが混ざってないか?」

「友は博識だな。わかるのか?」

「あぁ…昔スクーマを密造してた連中が似たような臭いをさせてたが」

「なるほど。あれは精神に作用する薬だから、彼らも似たような薬草を服用して
中毒にならない様にしてるのかもしれないな」


そう言うマーティンの表情は元気ではあったが、どこか顔自体が疲れている気がした。


「…ボーラスから聞いたが、根を詰めすぎなんじゃないか?大分疲れてる様に見える」

「なに、確かに私も歳だが、コレ位ではまだ参らないよ」

「いいから、少しは休めよ。あんまりいい顔色じゃないぜ」

「皆も連日デイドラを警戒して働いてるのに、私だけが休む訳にはいかないさ。
一刻も早く楽園の謎を解いて、彼らに報いてやらなければ」



そういってマーティンは再び書物に目を移した。
…なるほど、確かにこれは頑固そうだ。
皇帝としての使命感なのか、皆の足手まといになりたくないというプレッシャーなのか、
これはこれで好感は持てるが、この調子ではいつか倒れかねないという
ボーラスの心配も解る。

「えーとな、マーティン」


俺は切り口を変える事にした。


「確かにアンタは元気だろうが、それに付き合わされるボーラスの身にもなってみろよ。
護衛してる方が先に参っちまうぜ」

「む…他の皆もいるし彼にはいつも私には気にせず休めと言ってるのだが、聞いてくれなくてな」



誰かと同じ事を言ってやがる。俺は内心苦笑しながら話を続けた。


「マーティンの護衛がおっさんの仕事なんだから、そういう訳にもいかないだろ。
ボーラスは元々ウリエル帝の護衛だったから責任感も強いのさ」

「そうか、彼は先帝…殺された父の護衛だったからあんなに五月蝿いのか」



さすがのマーティンも少し複雑な表情を見せた。
うるさい奴なのは確かだが少しはボーラスの評価も改めてもらわなきゃなるまい。


「だからさ、ボーラスに少し休みをくれてやると思って、マーティンも少し羽を伸ばせよ。
こんな所に引きこもってばかりいないでたまにはブルーマにでも降りて気分転換しないか?」

「気分転換か…そうだな」



その時―――少し面白そうに笑ったマーティンの目に妖しい光が宿っていたのを
見逃した事を、俺はこの先しばらく後悔することになる。


「なら、少し友に連れて行って貰いたい所があるのだが」













注釈



●「アカトシュバリヤァアアアアアアアッ!!」

別にそんな技はないです。本気なのかマジなのかヘタレなのかよくわからないウチの皇帝陛下。
「私の陛下を返せ!」という方は戻るボタンを…サーセン。


●スクーマ

タムリエルで蔓延している麻薬。基本的に売買及び製造は禁止されているが、
けっこう簡単に作れるのかあちこちで取引されており、中毒者が後を断たない。

チーターマンことカジート種は病気に対して強い耐性がある為か、スクーマの及ぼす害に
影響されない様で、個人的に密造してたり酒代わりにガブガブ飲んでたりするヤツもいる。







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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/07/13(月) 13:08:36|
  2. RP小説-メインクエ篇
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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