TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記29】Spies (密偵) #1【oblivion】

クラウドルーラー神殿に戻り、ミシックドーンの聖域から持ち帰ったミステリウム・ザルクセスの書を
マーティンに見せるとこう言った。



29-01

「えーんがちょ切った!バリヤァアアアッ!!」

「ちょ、マーティン、おま」


俺は慌ててザルクセスの書を床に放り捨てた。










「大体コレが必要だっていったのはアンタだろうがッ」

「すまない、まさか手掴みで持ち帰ってくると思わなかったのでな…
拾うなボーラスッ!噛み付くかもしれん!」

「は、はいッ?!」


ビクッとしたまま硬直したボーラスを横目に、マーティンは袖の下から菜箸を出して
ザルクセスの書を慎重に拾い上げて机の上に乗せた。

そんなモンいつも持ってるのか。っていうか何でハシがあるんだ、この国は。

「…ふぅ、すまない友よ、コレを持ってきたのが正しい判断なのは間違いない。
急に怒鳴ったりして悪かった」

「そんなに危険なモノなのか?」

「デイドラの書物はただの本ではない。前も言ったが、これらはオブリビオンに住まう
悪しき神々の力をニルン(現界)に降ろす扉であり鍵となる物だ。
禁書中の禁書であるザルクセスの書ともなれば不用意に開いたりしたら邪気に当てられて
死に至るか、良くても目を焼かれてしまうぞ」

「そうなのか?…俺は中身もバッチリ見ちまったけど」

「なんだって?!」



驚くなりマーティンは俺の肩をガシリと掴み、ガクガク揺らした。


「どこか具合は悪くないか!?私がちゃんと見えてるか!?ボーラスの護衛がうっとうしいか!?」

「いや、だから大丈夫だって。驚きすぎだマーティン」


そして傍らに立っているボーラスが心なしかいつもより寺院の暗がりに溶け込んでる様な気がしたが、
多分気のせいだ。


「ならいいが…君はデイドラの邪気から身を守る術でも心得てるのか?1人でオブリビオンゲートを閉じた様に」

「魔法の類はエキドナ任せさ。…本を『見る』事に問題があるなら、俺の眼が何かあるんじゃないか」

「あぁ、そう言えば君の眼には何かの魔力が宿っていると言っていたな」



俺の眼を見つめながら、マーティンは椅子に深く座りなおして溜息をついた。


「…君は見るべくして父の最期を見て、クヴァッチに辿り着いたのかもしれないな」

「伝説の勇者って柄でもないさ。…この赤い眼のせいで酷い目にあった事の方が多いんだ。
今更世界を救うだなんて言われても、冗談じゃねぇ」

「すまない。他人の身体の事をあまりとやかく言うべきではなかったな」

「いや…そこまで落ち込まれると俺も困るんだが」


農家に生まれ、修道士として育った割に、どこか育ちの良さから来るお人良しぶりを感じる
マーティンの態度に、俺は苦笑した。

「俺は通りすがりの旅人、アンタはやんごとなき皇帝の末裔。
だけど俺達は友達だ。それでいいだろう?」

「フフ、そうだな」


機嫌を直してくれた様だった。

「ともかく、これは私が預かっておいた方が安全だろう。悪しき力から身を守る術も幾つか
心得ているからな」

「マーティンが解読するのか?」

「…私も若い頃は色々悪さをしてきたと言ったろ?
一時はニルンの向こうにある何かが見たくて闇雲に突っ張っていた時期があってね…」


そう言ってマーティンは昔を懐かしむ元不良みたいな目で遠くを見た。
…あんまり突っ込まない方が良さそうだ。

後ろでボーラスがデッパツだとか騎馬(タンコロ)は俺達の命だとか『!?』の顔をしてみたりとか
1人芝居を始めたが多分気のせいだ。

「…『神は全てを善に変えることができる』…」

ややあってから、マーティンは呟いて俺の方を見た。

「助言を求めたある信者に私が説いた言葉さ。
暗黒の魔術には二度と手を染めるまいと誓ったが、これも運命の導きらしい。
今こそ自分の言葉を信じる時が来た様だ。
友の労に報いるためにも、必ずこの書から『楽園』への手がかりを見つけてみせるよ」


そう言ってマーティンは俺に手を差し伸べる。

質素に坊主をして暮らしてた所をいきなり皇帝呼ばわりされて戸惑っているだろうに、
それでも自分に出来る最良を探そうとする姿勢は、到底俺には真似できない。

ストレートな彼の真摯な態度には少し照れくさかったが、
俺はマーティンの決意に敬意を表して差し出された手を握り返した。




















29-02

(…ライバル…?)

















***










29-03

「ブレイドでやれ」

「頼むから最後まで聞いてくれ…」


マーティンの王の素質を改めて垣間見て少しテンションが上がっていたが、
外に出るなりハゲ上司ジョフリーに出くわして一気にぶち壊された。

「で、門番?どこの?」

「ブルーマだ」

「クラウドルーラーの目と鼻の先じゃねぇか。いい加減ブレイドも働けよ」

「残念だが、今ブレイドの者の多くは休暇を取っておってな…」

「休暇?この非常時にか」

「数十年に一度の皆既日食を見にアルケイン大学の天文台に」

「リアルでやれ」

「とにかく、山の捜索の為にこれ以上人を裂けんのだ。
かといってブレイドとしてもこの事態は見過ごす訳にはいかぬ。頼まれてくれぬか」

「俺からも頼む、ルーキー」


気付くといつの間にかボーラスまで傍に立っていた。

「ブルーマでも対応してくれているんだが、話がこの近所となりゃいつ殿下が寝首をかかれるとも
限らん。クラウドルーラーに詰めているブレイド達もそろそろ緊張が限界に来ているんだ」

「…そこでマーティンの名前を出すのはズルいんじゃないか?」

「殿下を気に留めてくれるならさっさとブレイドに入っちまえよ。
『命令』ならいちいちゴネてみせる必要もあるまい。
マスター・ジョフリーだって人の善意に甘えて『頼み事』をするのは慣れてないんだぜ?」

「そうなのか?」

「こう見えてお前の機嫌を損ねない様に必死なんだぜ?」

「こ、これボーラス」

「…お前は俺にどう思わせたいんだ?ボーラス」

「お前も素直じゃないねぇ…将来に悩める若者への純粋なアドバイスさ。
最も、殿下に仕える剣(ブレイド)は1本でも多い方がいい、とは思ってるけどな」


この男、実直に見えて中々食えない性格だ。言いにくいことをズケズケと。

俺はため息をついた後、仕方ねぇな、と一度だけ呟いた。

「…前向きに考えておくよ。それで、とりあえずブルーマに向かえばいいんだな?」














注釈



●ミスティックダウン→ミシックドーン

今までしとしん版で言うところの「神話の暁」を「ミスティックダウン」と表記してきましたが、
本来は「ミシックドーン」とすべきでした。今後は「ミシックドーン」と改めさせて頂きます。
管理者宛コメでご指摘頂きました。ありがとうございます。

これはコンシューマ版で神話の暁(Mythic Dawn)が深淵の暁(Mystic Dawn)と誤訳されていたため
私が長らく勘違いしていました。おのれゼニマックス。
DawnをDownと勘違いしてたのは完璧に私のせいですがorz

※ミスティックダウンの誤記は現在、出来る限りミシックドーンに修正しています。


元ネタは2次大戦中イングランドに実在した魔術師(!)、アレイスター・クロウリーが所属していた
秘密結社「Golden Dawn(黄金の夜明け)」がモデルだそうです。
クロウリー自身クトゥルー神話(アメリカの作家ラヴクラフトの小説の世界観をモチーフにした1大カテゴリ)
で扱われる事もある様で、その繋がりか近年魔術師モノやクトゥルーを題材にした作品でも良く聞く事が
ある名前ではないでしょうか。

古いところだと「カードキャプターさくら」のクロウリー、
近年だと機神咆吼デモンベインの大十字九郎とかなどなど。

(※後々調べたら、大十字九郎は「タイタス・クロウ」というクトゥルーの登場人物をもじった物だそうです)


ちなみにMystic Downだとホントはどういう訳になるのか、Yahoo先生に聞いてみました。

Mystic Down → 下って神秘主義者

何そのまもって守護月天みたいな響き。


●何でハシがあるんだ、この国は。

日本刀もあるからいいんじゃないかな。


●ニルンの向こうにある何か

ピリオドの向こうとか、スピードの向こうとかと同じ意味。


●ボーラスの一人芝居

マガジン参照


●数十年に一度の皆既日食

日本では7月22日辺りがピークになる模様。
この回はちょっと疲れてる時に書いてるのでテンションがおかしいです(爆)

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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/07/09(木) 23:11:47|
  2. RP小説-メインクエ篇
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Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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