TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【RP小説?】ス開運リム!なんでも鑑定団【短編】


※Skyrimより更に後の時代のお話。
 プレイしてないと訳わからんちんだと思います。

※Twitterで投稿しようかな、と思ったけど意外と長くなりそうだったのでこっちで書こう、
 という程度の小話なのでその程度の気分で見て下さい。










「さて、お婆ちゃん」

「はい」

「鑑定の結果が出ました。今回はかなり期待してもいいと思いますよ!」

「そうなんですか?」

「僕も長い事司会してますけどね、あのお爺ちゃん達があんなに長い事相談してたの初めて見ましたよ」

「いや今回はね、ホントに難しかったのよ」

「どっちの意味なんでしょうねえ」

(会場から笑い)

「さぁ、ご本人評価額ですが」

「そうですね・・・『第4紀の青春の思い出』という事で4億って言うつもりだったんですが
・・・ちょっと怖いので400万で


「お婆ちゃん、それホワイトランなら控え目なのかもしれないけど

(会場から笑い)

「じゃあ行ってみましょう!
退職祝いにもらった『ドウェマー製の鎧』、
400万セプティムで!
オープン・ザ・プライス!」




トゥルルルルル・・・

イチ!
ジュウ!
ヒャク!
セン!
マン!
ジュウマン!
ヒャクマン!
センマン!


チャキチャキーン!










[40,000,000 Spt.]










「4000万セプティム!お婆ちゃん、これはすごいですよ!」

「残念ながらニセモノです」

「えーっ!」























****























「ちょっとナ’カ=ジマー先生!どういう事なんですかー!」

「これはドウェマーが作ったモノではありません。とんでもない模倣品です」

「ニセモノなのに4000万もするんですか?!」

「とんでもない模倣品、と申し上げたのはですね、これが極めて本物に近い、精巧な一品だからなんです。
実はワタシね、これ最初は本物だと思っていたんですよ」


「えぇ、ナ’カ=ジマー先生が?」

「なんですけどね、どうしても腑に落ちなかったのがね、『状態が良すぎる』んですよね、この鎧。

スカイリムのドゥエマー遺跡からは現在でも実用に足る鎧が多数発掘されていますが、
ここまで上等なモノはお目にかかった事がないです。『状態が良い』というよりも『新しい』と言ってもいい。
魔法で保存してたとしてもここまで品質を維持することは極めて難しいです」


「えぇ、えぇ」

「それで他の専門家の方とも相談して詳しく調べていて時間がかかってしまったんですが、
我々の結論としてはこの鎧は帝国暦でいう第4紀200年頃の作品ということになったんです。

この時代には既にドウェマーは滅びており、その製法も失われています。
新しく作る事は不可能なんです


「なるほど」

「もしこの保存状態の『本物』が存在するなら、本当に4億はくだらなかったでしょうね」

「っはー・・・」

(場内からも驚嘆のため息)

「それにね、この鎧の裏側なんですが、御覧ください。何か文字みたいな物が刻まれてるでしょ?
これはドラゴン・スクリプトと言って、ドラゴンの言葉を文字にしたものです」


「ドラゴン語ですか」

「そうです。ですがノルドならともかく、実用一辺倒のドウェマーがこうした霊的な装飾を施すとは考えにくい。
これが決め手になりました。逆にコレが無かったら真贋の判断は難しかったかもしれません」


「なるほどー。ナ’カ=ジマー先生を惑わせるほどの一品だったのに
最後の最後で付加価値をつけようとしていらん事しちゃった訳ですか」


「それがそうとも言えないんですよ」

「?」

「ワタシが先ほどこれを『とんでもない模倣品』と言いましたが、これを『模倣品』と呼んでいるのは
『ドウェマーが作ったものではない』という、その一点だけなんです!

つまりですね、これはドウェマー鋼で作られていて、ドウェマーの製法を用いて作られている。
本物とまったく遜色がない出来、いい仕事してるなんてレベルの物じゃないんですよ!

先程も申し上げた通り、この作品は第4紀200年頃のものだと思われます。
ですが、第4紀200年代には既にドウェマーは存在しません。製法も失われています。
なのにその時代にこの鎧は作られているというのが驚きなんです」


「えーっ!それじゃオーパーツって事ですか!?」

「普通に考えるならそうですが、実はワタシこれが出来る人を一人だけ知っています」

「ええっ!?」

「その時代にこんな事が出来るのは、古今東西ありとあらゆる金属と製法に精通し、
変幻自在の鍛造術でただの鉄の剣ですらディードラの武具並の切れ味に鍛え直す事が出来たという
第4紀の麒麟児、伝説の職人、『ヘルゲンのドラゴンボーン』以外に有り得ません


「ヘルゲンのドラゴンボーン!?アルドゥイン争乱の英雄じゃないですか!」

「そうです。一般的には数多のドラゴンを倒した伝説の英雄としての姿がよく想像されますが、
当時としては、いや現代でも信じられない技術で作られた作品を遺しておりまして、
骨董業界においては伝説の職人として高く評価されています。

イ=マーダさんのおっしゃる通りオーパーツじみた作品も多く発見されていて、
史上もっとも多くのオーパーツを作り出した個人として歴史学者を混乱させたと言われていますね」


「ハァ、すごいんだか迷惑なんだか」




















***





















「というのがワタシ共の鑑定なのですが、どうですか依頼人さん」

「・・・そうですねぇ、価値ある物だとは思ってましたが、あの人が手作りを下さるとは思ってませんでした」

「えっ?」

「先生、さきほど竜語で何か書かれているとおっしゃってましたが」

「はい、これですね。小さいですが、鎧の裏に確かに刻まれています」

「なんて書いてありましたか?」

「竜語は解釈が難しいので推測になりますが」

「お願いします」

『私の言葉に力が宿るならば/我が親愛なる従者に/末永く幸の多からんことを』

「まぁ」

「・・・この作品は依頼人さんがご結婚で退職された際に頂いた品という事でしたね?」

「ええ」

「これは祝福の言葉です。しかもドラゴンボーンの祝詞ともなれば、
霊験あらたかなんて物じゃない、本当に貴女を守護してくれるかもしれませんね。

惜しむらくはこういった意味合いの言葉なら鎧の表面に大きく堂々と刻んだ方が映えると思うんですが
ドラゴンに真っ向から戦いを挑んだ英雄も意外と照れ屋だったんでしょうかねえ」


「声は人一倍大きかったけど、普段は無口な人でしたから。
でも、そんな風に想っていてくれたのねえ。フフフ」


「えっ?ええっ?」

「ありがとうございます。ナ’カ=ジマー先生のお陰でとても幸せな気分です」

「いいえ、こちらこそ良い物を見させて頂きました。譲って頂きたい位ですが」

「ダメです」

「ええ、それでは・・・貴女には言うまでもないかもしれないですが」



(ナ’カ=ジマー先生、咳払いをひとつ)



「この作品はこれから確実に価値の上がっていくものです。
どうか大事になさって下さいね」


「ええ、勿論。
思い出の品ですし、あの人の荷物は背負うって、誓いましたから」


「いや、ちょっと!お婆ちゃん一体幾つなのっ!?」

(会場から笑い)




















チャチャチャッ!チャチャチャッ!

「CMの後は!出張鑑定団、inサマーセット~!」





-了-   



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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/10/12(月) 23:25:41|
  2. RP小説外伝-短篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こんばんは♪

ふと覗いてみれば、こんな楽しいお話がw
そうかあ・・・ドヴァキン&お婆ちゃんには、
こんな素敵なエピソードが。ほっこりしました。

>声は人一倍大きかったけど、普段は無口な人でしたから。
努めて無口になっておかないと、問題もありそうですよね。
お婆ちゃんと夫婦喧嘩で口論にでもなった日には・・・

>ニセモノ
当然、ニセモノだと思います。
本物はもっと黄銅色で、変な縦線も入ってました。
盾も丸い感じで、前の見えない突起の目立つ兜。
とてもダサイものでしたよ。
第三期の終りには、ごろごろ落ちてたんですけどね。
残しておけば、4億ゴールドでしたか(~_~;)

しかし、明らかにドヴァキン作のほうが、
ドウェマーらしさを感じる良いデザインですわ。
ほんと、いい仕事してますね~♪

>「CMの後は!出張鑑定団、inサマーセット~!」
ヌミディウムの部品を持ってくる爺さんとかいそうw

記事、お疲れ様でした!
  1. 2015/10/23(金) 00:15:04 |
  2. URL |
  3. のこりもの #a2H6GHBU
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>のこりものさん

こんばんわ。TwitterでTESクラスタの方とお話した時に、
「ドウェマー製品を加工する技術って失われてる筈なのに普通に板金・鋳造してるドヴァキンおかしくね?」
っていう話になりまして、そこから思いついたのがこのお話です。
最近はちょっとした小ネタはTwitterで書くことが多いのですが、今回は150文字制限内で書こうとすると
すごい連投になりそうだったのでブログに起こしました。楽しんで頂けたなら幸いです。

>ニセモノ
同じドゥーマー製でも地方によってデザインが違ったんじゃないかな!きっとそう!

…実際、MorrowindのDwemer Armorもどちらかと言えば角ばったデザインですし
Oblivionの物だけちょっと異質なデザインなのは突っ込んでいいのかどうかw

インペリアルが作った物なのならそれっぽいデザインではあると思うんですが、
そうなるとシロディールにもオーパーツを作れた職人がいた可能性がありますね!(笑)

>ドヴァキン作
彼(女)の鍛冶職人として一番恐ろしいところは、ドゥエマー製品だろうがディードラのアーティファクトだろうが
鍛造でオリジナル以上の性能を引き出せる所ですね。
私は帯鉄装備が好きだったので、鍛冶レベルを積極的に上げて終盤まで使える様に鍛えてました。












  1. 2015/10/24(土) 12:55:46 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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