TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【RP小説】青き歌姫と白い太陽 #3【外伝】

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いくら払えば話すかって?

ははぁ、ひょっとしてあんた帝都から来たんだろう?
じゃあ都会っ子にひとつご教授してあげよう。
帝都ではそういう態度はクールなのかもしれないが、
スカイリムじゃそのスタイルはお寒いって事さ。

俺達に必要なのは手頃な会話と、温かい暖炉、それから
――そう、蜂蜜酒。中々冴えてるな。
気に入った、一緒にどうだい?
ハハハ、いいのさ。どうせあんたの金だ。


――ホワイトランの太陽?
懐かしい名前を聞いたな。
いや、あの男はダグルカイ会戦の後、すぐ居なくなっちまったからな。

あぁ、大丈夫だ。覚えているよ、ショールの髭にかけて。
彼は一度見たら忘れられない男だからな。そうだろう?


・・・凄かったかって?
アレをその一言で表現してしまうのは非道く安っぽい気がしてならないが
――まぁ、言葉にしちまえば、そうだ。

そうだな、戦場での活躍を英雄に例えることがあるだろう?
『まるでイスグラモルの如く』『タロスもかくやとばかりの』そういう奴だ。
俺はあの言い回しが好きじゃない。
彼らは俺達の歴史にとって重要な人物だからな。
その辺の誰かをたたえるために出していい名前じゃないと俺は思ってる。
もちろん、あくまで個人的にだが。





だが、強いて言えば、だ。
竜戦争――そう、おとぎ話の――ドラゴンと戦っていた連中は、
ああいう益荒男(ますらお)だったのかもな。






(ブレイド諜報員の手記より/スカイリムのとある酒場にて)











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「オカトー!何なんじゃ今日は!」


がらんどうの議会場に、歳の割に張りのあるジョフリーの声が響くと、
その上座に座っていた赤いローブのハイエルフが舌を打って振り向いた。





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オカトー大議長。
宮廷魔術師にして、オブリビオン・クライシスの後、断絶した皇帝家の代わりに
帝国を動かしている「帝国議会」の長である。

やっとの思いで見付けた先帝の隠し子には先立たれて王朝が崩壊するわ、
彼に変わって新たな臣民の心の拠り所にするべく祭り上げようと画策していた
「クヴァッチの英雄」には逃げられるわと、最近は踏んだり蹴ったりの彼であるが
セプティム朝の崩壊後も帝国が何とか存続を続けているのは間違いなく
彼の政治的手腕によるものであった。

だが近年はハイエルフの故郷サマーセット諸島が不穏な動きを見せており、彼の失脚を願う者たちからは

「オカトーはサマーセットの間者で、帝国を中から乗っ取ろうとしている」

などとあらぬ嫌疑をかけられたりしている。相変わらず苦労人であった。

もっとも、普段から尊大な態度を取る事が多かったので、
元々いらぬ恨みを買う事が多い人物でもあるのだが。


「大声を出さずとも聞こえている」


そのオカトーだが、どうやら何かの案件で頭を痛めていたらしく、
ばかでかい声を張り上げながら憤慨した様子で入ってきた
ジョフリーを見るなり、神経質そうに顔をしかめた。


「門前の小僧に刀を取り上げられそうになったぞ」

「貴様だけではない。きょう宮殿を訪れた者には皆そうしてもらっている」

「穏やかじゃないのう。ワシに斬り殺される様な事でもしたのか?」



そう言ってジョフリーは腰のアカヴィリ刀に手を置いた。
分厚い剣が主流であるシロディールでは、その美しいこしらえが施された鞘と
細見の刀身から、一見すると実用性のない芸術品と思われがちな一品であるが、
先の帝都での戦いにおいて、最も多くのドレモラを切り刻んだのが彼の『カタナ』で
ある事を帝国軍で知らない者はいなかった。





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マスター・ジョフリー。
皇族直属機関ブレイドの長にして、「剣聖」と呼ばれた男。
帝国の生きる伝説の一人である。


「ジョフリー、私には貴様はいつでも私を斬り殺したい顔をしている様に見えるがな」

「お主のひょろ長い頭ならこの刀が無くとも手刀で割ってみせるわい」



オカトーの皮肉に対し、ジョフリーはさらりと物騒な事を言ってのけた。




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「今の帝国はお主のお蔭で回っているようなモンじゃからな」

「毛が抜けて知性が芽生えたか?結構なことだ」

「お前もせいぜい生え際に気を付けるんじゃの。無駄なとこでも頭を回してるようじゃからな。
それより何なんじゃこの物々しさは」

「今朝方、巡回兵から巨漢のカジートを見たという報告があってな」

「ほう」



オカトーの言葉に、ジョフリーは面白そうに片目をつぶってみせた。


「ダグルカイ会戦の英雄・・・お主が『若いの』の代わりに祭りたてた勇者殿の一人ではないか」

「もはや英雄ではない」



オカトーは言った。


「今は指名手配犯だ。シェリス・オルティウス殺害の罪でな」

「あぁ・・・」



ジョフリーは痛ましそうにため息をついた。


「自業自得ではないか、オカトー。彼を追い詰めたのはお主の落ち度だ」

「オルティウス家を庇護してきたのは帝国だ。協力を求めて何が悪い」

「悪かぁねえが、お前の態度が気に入らねえ」




バン!!



と、その時、議事堂の扉が勢い良く開いた。





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「ウワァァァァーーーッ!」


扉が開いたと同時に、飛び出してきたのは宮殿を守護していた筈の衛兵たちだった。

否、飛び出してきたというよりも吹き飛ばされてきた、という表現が正しいか。

一般的に重装鎧は子供一人分程度の重量があると言われている。
それを完全武装した成人男子が次々と宙を舞う姿は圧巻であった。

そして、議会場の床に叩きつけられた衛兵達の後ろから、ゆらりと扉をくぐる大きな影がひとつ。





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「久しぶりだな、もやし議長」


ホワイトサンであった。


「し、侵入者を捕えろ!」


オカトーは声を張り上げたが、それに応じる者はいなかった。
来るべき筈の衛兵たちは、みな彼の足元にうずくまっていたのだ。


「誰も来ねえよ」


ホワイトサンは言った。




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「この階の衛兵は全て片付けたし、外の連中にも眠ってもらった」

「き、貴様、こんな事をしてタダで済むと思ってるのか!」

「勘違いするなよ。先にケンカを売ったのは手前ェらだ。タダで済ませる気はねえよ」



言って、ホワイトサンは分厚い大剣を振り上げた。





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ジャリンッ!!


「ッ!」


刃と刃が擦れ合う音と共に、ホワイトサンの振り下ろした剣が弾き落とされた。
信じられない事に、ジョフリーはホワイトサンの後から抜刀し、更にその細身の剣で
ホワイトサンの分厚い大剣をはじき返したのだ。


「なんちゅう馬鹿力じゃ・・・刃が折れるかと思ったぞい」


冷や汗をかきながらジョフリーがぼやく。
だがその声にはまだ余裕がある。この老人は、間違いなく達人だった。


「退いてくれないか爺さん。そいつに用があるんだ」


だが、ホワイトサンは落ち着き払った態度で大剣を握り直し、
目の前に立ちはだかる恐るべき老人に挨拶でもするような気軽さでそう言った。


(この男・・・)


重量差では圧倒的に分が悪いアカヴィリ刀に大剣の一撃を弾かれたにも関わらず、
さしたる動揺を見せないホワイトサンに、ジョフリーは彼に対する認識を改めた。
無謀にも単身で宮殿に乗り込んできたこの男は、ただの蛮勇ではないと。

後ろのオカトーをちらりと一瞥してから、ジョフリーもまた構えを取った。




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「悪いが、この男をまだ殺させる訳にはいかんのでな。
どうか退いてはくれんかの」

「帝国の心臓に一人で殴り込みをかけてきた男に黙って帰れと?」

「お主の事情は少なからず知っているつもりじゃ。悪い様にはせん。
ここはワシの顔を立ててはくれぬか」

「そいつを『あの時』に聞きたかったぜ。信じてもらえると思ってるのか?」

「・・・ならワシはお主を斬らねばならん。
お主ほどの猛者なら察しているだろう?腕力だけでワシを制する事は出来んぞ」

「あぁ、俺も『剣聖ジョフリー』と正面からマトモにやり合おうなんて思ってねぇ」



言いながら、ホワイトサンはブーツのかかとで石畳をコツン、と叩いた。










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と、突然、何もない虚空から大樽が現れてジョフリーに覆いかぶさった。


「モガッ!?モガッ!モガガッ!」


いきなり視界を塞がれ、ジョフリーは慌てふためいたが、どれだけ暴れても樽が脱げる気配は
一向に無い。


「そいつは腕力じゃ外れねえよ。しばらくおとなしくしていてくれ」


ホワイトサンは「さて」と一呼吸置いたあと、大剣を握り直し、真横に振りぬいた。





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「っ・・・!」


剣先がぴたりとオカトーの鼻先で止まると、動揺したオカトーの身体から
青白いオーラが霧散していった。


「こそこそ詠唱なんぞしてんじゃねぇ、このハイエナ野郎」


ドスの効いた声で、ホワイトサンは呟いた。


「わ、私を殺しても無駄な事だ」


観念したのか、オカトーは印を切ろうとしていた手を下ろし、口を開いた。





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「『礎歌』はタムリエルのどの魔術にも属しない、他に類を見ぬ神秘の術法だ。
議会には政権の転覆を狙っている輩も少なからず存在する。
もし私を殺しても、あの力を求める者たちにオルティウス家は、いや『青髪の一族』は
必ず付け狙われるぞ!」

「だからと言って、ようやく解放されたあいつ等を縛り付ける法は無ぇ」

「帝国とオルティウス家は『古の盟約』によって結ばれている。だからこそ今まで庇護してきた!
オルティウス家は帝国に協力する義務がある!」

「建前なんぞ聞いてねぇ!シェリスを幽閉する気だっただろうが!」

「『青髪の一族』はただの巫女ではない!
『礎歌』は『外なる者ども』を元の世界に追い返し、こじあけられた次元を閉じる大魔法だ。
その時にエーセリアスから引き出されるマジカの総量はマンカー・キャモランが『楽園』を
作り出した時のザルクセスの書の秘術と同等かそれ以上、下手をすれば『マグナスの目』に
匹敵する威力だぞ!
野放しにしておくには危険すぎるのだ!あの力は!」



その存在すら危ぶまれているアーティファクトを引き合いに出して、
オカトーは『礎歌の姫君』の危険性を指摘する。

ちなみに『マグナスの目』と呼ばれる神話級アーティファクトは実在し、
200年後にスカイリムの遺跡から発掘される事になるが、それはまた別の話。


「守ってやるような事を言っているが、結局その力を独占したいだけだろうが。
都合のいい時だけ『古の盟約』を持ち出してきやがって!
俺達が『アンノウン』と戦ってた時に手前ェらは一体何をしてやがった!」

「貴様のせいでルーベンス議員が失脚した事を忘れたとは言わせんぞ。
彼はシロディールの復興における重要な人物だった。
あれから私が議会を維持するのにどれだけ神経をすり減らしたと思っている」

「ありゃあアイツのバカ息子のせいだろうが!手前ェら政治屋の都合なんざ知るか!」

「貴様ら冒険者はいつもそうだ。感情に身を任せ大局を見極められない」

「そうやって正しい物の見方だ運命だ使命だのと御託を並べ立てりゃあ、
いい大人が寄ってたかって年端もいかないガキをカゴの中に閉じ込めても
カッコがつくよなァ、あぁ?」

「その年端もいかない『礎歌の歌姫』を、一時の感情で殺してしまったのは貴様だろうが!」











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と。
その瞬間、議事堂の空気が急に冷たくなったようにオカトーは感じた。
ぞくり、と嫌な寒気が背筋を伝い落ちていくのを感じる。





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見上げる。
ホワイトサンの顔からは何の感情も推し測ることが出来なかった。
ただ、その瞳はうつろにオカトーを見つめている。

虚ろで、どこか狂気じみた怒りを讃えて。





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この男の最も触れられたくない部分に触れてしまった事をオカトーが理解した時には、
既に遅かった。

ホワイトサンは片手とは思えないスピードで重厚な大剣を振り上げ
そして真一文字にオカトーの頭に振り下ろした。



















「そこまで」



















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と。
その老人は、いつの間にかオカトーとホワイトサンの間に割って入っていた。


「相変わらず人の心が分からんのだね、大議長。だから『ハイエルフ』などと皮肉られる」

「は・・・ハンニバル・トラーベンっ!?」






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「いかにも。アルケイン大学長ハンニバル・トラーベン、入城いたした」


老人ことハンニバルは柔和な笑みをオカトーに向け、続いてホワイトサンに向き直った。
ハンニバルは――信じられない事に――杖一本でホワイトサンの剛剣を受け止めていた。





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「頭を冷やせ、このアホウが」

「何しにきたジジイ」

「それはこっちのセリフじゃ。お前はもう少し歳を取れ、頭の回らん奴め」

「あ、アークメイジ!その男は指名手配犯だ!逮捕に協力して頂きたい!」



形勢逆転と見るや、オカトーがそんな事を叫んだが、ハンニバルは
マイペースにそれをスルーした。


「あぁ、大議長、今日はお願いがあって来たんだがね」








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「オルティウス家の『礎歌の秘術』とやら・・・ワシにゃどうしても荒唐無稽な話としか思えんのだがね、
ともかく、魔術師ギルドは彼ら一族の扱っている儀式を『封印指定』とする事に決めた。
今後オルティウス家はアルケイン大学が管理・保護するので帝国軍ならび議会は彼らから手を引くように」

「なっ・・・!?」

「もうひとつ。
こいつはワシの個人的なお願いなんだが、このデカい猫は殺人の罪に問われてるそうだが、
誤解なんで取り消しておいてくれんかね?
何かあるたびに宮廷に殴り込まれたら、あんたも困るだろ?」

「な・・・なっ・・・!?」



一方的すぎるほど傲慢なハンニバルの物言いに、オカトーは驚愕した。


「なんだソレは!何様のつもりだアークメイジ!」

「だから、アークメイジじゃよ」



あっけらかんとした口調で、ハンニバルは答えた。


「魔術師ギルドは帝国に協力を惜しまんが、政治には一切干渉しない。
だからあんた達があの娘っ子たちに用があったとしてもワシらには一切関係ない。そうじゃろう?
それにオルティウス家からはもう了承を得てある。
どうせ彼らを持て余しているならウチで引き取っても問題あるまい?」



ぬけぬけと言い放つハンニバルに、オカトーは激昂する。


「帝国に歯向かう気か!?」

「短期じゃなぁ大議長。
ワシはあんたにお願いしてるだけなんだが、そんなに喧嘩がしたいかい?」



ニヤリと笑って、ハンニバルは更に突拍子もないことを言い放った。





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「よかろう。
それでは要求が受け入れられない場合、魔術師ギルドは帝国に宣戦布告する」

「なっ・・・!?」






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「驚く事はなかろう?そういう話にしたのはあんただよ、オカトー。
タムリエル中の魔術師が今の疲弊しきった帝国軍に襲い掛かる。
帝国に歯向かうというのはそういう話じゃろ?」

「しょ・・・正気か!?」

「もちろん正気だとも。
あぁ、それから今回の魔術師ギルドの決定はサイジック会にも知らせてある。
彼らは大いに賛同してくれたよ」

「さっ・・・!?」



今日はとんでもないキーワードがよく飛び出る日だった。
サイジック会とは、サマーセット諸島に拠を置く最古の魔術結社であり、魔術ギルドの祖
ヴァヌス・ガレリオンや『蟲の王』マニマルコを輩出した事でも知られている。
魔術の探求を生涯の使命としている彼らは俗世と関わる事を固く禁止しているが、
時に、彼らの興味を引くような魔術的な事案が発生した際には秘密裏に下界に姿を現す事もある。

何にせよ、彼らが動く様な事柄に首を突っ込めば只事では済むまい。


「そこまでやるか!?」

「やるとも」



開いた口が塞がらないオカトーを見ながら、ハンニバルは楽しそうに言った。


「魔術師というのは元々利己的な人種なんじゃ。己の欲する所の為には何でもする。
例えば、たまには持て余してる権威で親父らしい事でもしてみようか、とかの」






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そう言って、シロディールの全ての魔術師の頂点に立つアークメイジは、
ホワイトサンに向かってニカッと無邪気に笑った。




















余談だが、ハンニバルとホワイトサンが帰った後、樽の中から解放されたジョフリーは
後にこう述懐している。


「自分が不覚を取ったせいで、しばらくあの時のオカトーの顔が記憶に焼き付いて離れなかった。
お陰で1週間くらい酒が美味くて仕方なかった」


と。













注釈



●オカトー大議長
帝国元老院の長。
オブリビオン・クライシスで先帝ユリエル・セプティムが暗殺、
その最後の子息であるマーティン・セプティムも行方不明となったため
ハイエルフながら現在の帝国の実質的指導者になってしまった。

オブリビオン・クライシスの末期、帝都を守るためにマーティンが消滅してしまった際、
うっかり「どうせ死ぬならせめて子供を作らせておけばよかった!」という趣旨の発言を
してしまったせいで「クヴァッチの英雄」をブチ切れられ、気絶するほどの勢いで
ブン殴られる。以来、彼とは犬猿の仲。

本人としてはいたって真面目に帝国の未来を考えて行動しているようだが
頭が回り過ぎるからか、ハイエルフだからかドライすぎる面があり、その高慢な態度から
恨みを買うことが多いようである。残念な秀才。

反帝国絡みのクエストMODだとやたらと暗殺者に狙われる苦労人。
ちなみにThe Elder Scrollsの「正史」では、後年、サマーセット諸島の勢力「サルモール」によって
暗殺された。
敵勢力とはいえ同族によって殺されたところを見ると、何だかんだで彼も忠臣だったのかもしれない。



●ジョフリー
皇帝直属騎士団「ブレイド」の長。ブレイドマスター。

元々は予備役としてコロヴィアの小さな修道院で余生を送っていたが、
オブリビオン・クライシスを機に長く平和が続いたために実戦経験の浅い者が多くなった
シロディールのブレイドを率いるために再び立ち上がった。
戦後もオブリビオン・クライシスによって弱体化した帝国軍を補佐するために宮廷に留まっている。

「剣聖」と呼ばれているのは私の偏った個人的嗜好からくる当サイト独自の捏造設定。
「修道院に帰ってきたら坊さんが日本刀持って暴れてた」という
オブリ初回プレイ時に一番最初に受けたショックはいつまでも大事にしていきたいものです(何)

あんなほっそい刀身でドレモラの剣を受け止めたりするのだからそれなりに達人なんだよ!
という妄想も込めつつ。


ただ、肝心なとこでうっかりさんな所はこのブログでも同じ。



●『若いの』の代わりに祭りたてた勇者殿の一人
ウチのクヴァッチの英雄に関する創作設定。

本来は前大戦のMVPである『クヴァッチの英雄』を盛り立てて
皇帝に代わる新しいカリスマに仕立てようという目論見をオカトーは画策していたのだが、
前述した彼と『クヴァッチの英雄』との間にあった確執ゆえか、
とある事件によりオカトーは多大な赤っ恥をかかされたため、彼の存在は
帝国史においては黒歴史となってしまった。
(非公式には『マジェラの授与式ボイコット&持ち逃げ事件』と呼ばれているが、それはまた別の話)

だが、戦乱と同時に現れ、平和が戻ると同時に去っていた彼の物語は民衆の間では
ミステリアスな英雄としてもてはやされた。
この反社会的な英雄の人気に危機感を感じた元老院は、大戦中に活躍した他の英雄を
祭り立てる事で『クヴァッチの英雄』の存在を薄めようとしたのである。

吟遊詩人の歌の題材としては、大戦末期、デイドラがシロディールの全都市に一斉攻撃をしかけた時に
活躍した各都市の衛兵隊長の活躍が取り上げられる事が多いが、ほかにも友の仇討ちを果たした事で
立身出世の道を開き、レヤウィンの対デイドラ戦で獅子奮迅の活躍を見せた「白馬の騎士」
マゾーガ・ザ・オークや、たった数人の手勢でオブリビオン・ゲートの破壊に成功した(と言われている)
「茨の騎士」ファルウィル・インダリスのエピソードなども有名なところである。

そして、ホワイトサンも大戦中、スカイリム南部で勃発した「ダグルカイ会戦」での
活躍から『英雄』に取り上げられた一人であった。



●一般的に重装鎧は子供一人分程度の重量があると言われている
ピンキリだと思いますが、一般的な西洋甲冑は20~30kg程度の重さがあるそうです。
(オブリの鎧のような外見の物は資料に無かったので誤差はあると思いますが・・・)

それを着た成人男子がこの高さまで吹き飛ばされるというのは相当な事という描写。



●ザルクセスの書
『ミステリウム・ザルクセスの書』のこと。

ミシックドーンの教祖マンカー・キャモランはこの書の力を使い、彼らの聖地である
異次元空間『楽園』を形成していた。

この書の使用方法についてはゲーム本編では詳細な事は語られていないが、
マーティンが「見るだけでも危険な代物」という旨の警告を発しており
かなり強力なアーティファクトである事がうかがえる。



●マグナスの目
次回作であるSkyrimでも登場する謎のアーティファクト。

「マグナス」とはエイドラでも高位の魔法の神の名前であり、その名が冠されているだけでも
かなりヤバい代物であることがうかがえる。
Skyrimではこのアイテムを巡ってある事件が起きるのだが・・・?

この時代ではどこにあるのかはまだ不明。実在が疑われるレベルですらある。
オカトーも『礎歌』の危険性を指摘する為にあえて引き合いに出したのだろう。



●アンノウン(外なる者ども)
MOD「Legend of Diva」より

文字通り、ムンダスとは別の次元からやってきた怪物たちのこと。
古代より周期的にタムリエルに現れ、たびたび世界を危機に陥れていたらしい。



●礎歌の姫君
「Legend of Diva」より

アンノウンに対抗しうる唯一の存在。
『礎歌』とはアンノウンを元の次元へ追い返す大掛かりな魔法儀式の一種であり、
『礎歌の姫君』のみがそれを使う事が出来る。
ただし、礎歌の儀式は完成と同時に術者の『消失』をも余儀なくされる禁断の術であり、
更に『礎歌』を完全な形で発動する事自体が困難であったため、過去多くの姫君が
礎歌の儀式に挑んだものの、不完全な形でしか発動することができず、アンノウンを
一時的に追い返すことしか出来なかったため、つい最近まで人類はアンノウンに対し
一進一退の攻防を繰り返していた。



●ルーベンス議員
「Legend of Diva」のサブクエストの登場人物、Marx Rubensのこと。

彼自身は高潔な人物であったが、彼の息子は地位を笠に着てやりたい放題のいわゆるドラ息子で
その無法者ぶりがエスカレートし、罪のない一般市民を欲望のままに拉致・監禁に及んだことを
密告された事により、父親である彼自身の手で逮捕する破目となった。
今考えるとあのMODで一番救われない人物である。



●ハンニバル・トラーベン
ご存知魔術師ギルドのアークメイジ。
WACを導入した影響で立派なおヒゲが生えました。

(現行版では未確認ですが)有志日本語版でプレイヤーを「あんた」呼ばわりしていたのが
妙に印象に残っていたので、フランクな性格にしようと思ったらすごいフリーダムな人に
なってしまった感。

ちなみにデータ上でのステータスは「プレイヤーLv+50」となっており、ヴィレナ・ドントンと並ぶ
強キャラだったりします。某最大トーナメントでかなり健闘していた姿は記憶に新しい人も
多いかと。



●だから『ハイエルフ』などと皮肉られる
帝国においてハイエルフの「ハイ(High)」は「高慢な」という意味も含んでいるらしく、
しばしば彼らの他種族を見下す態度を差して皮肉として使われる事があるらしい。

ちなみに彼ら自身は自分たちの事を「アルトマー」と呼んでいる。
アルドマー(アイレイド)と語感が近いのは、自分達こそエルフの祖である
アイレイドの血が最も濃い高貴(High)なエルフであるという主張からだろうか。



●タムリエル中の魔術師が今の疲弊しきった帝国軍に襲い掛かる
オブリビオン・クライシスの後、帝国軍の勢力はかなり弱体化していた。

このブログのオブリビオン・クライシス篇では例の黄金竜パゥワーのお蔭で戦争で死んだ人が生き返るという
どんでん返しもあったものの、あの大戦を機に軍を辞めた人も多かったので
結局帝国の勢力が弱まることは避けられなかったとか。



●サイジック会
サイジック教団とも。Skyrimでも登場。

本文中にもある通り、ガレリオンやマニマルコなど強力な魔術師を輩出しており、
恐らくタムリエルで最もケンカを売ってはいけない組織のひとつ、と思われる。

組織の体質からかその実態の多くは未だに謎に包まれている。
基本的に世俗とは無縁。(むしろ関わると破門になるらしい)
ただ、世俗が扱うには危険すぎるシロモノが出土しちゃったりすると
介入することもあるらしい。

ちなみに、拠点であるアルテウム島はサマーセット諸島のひとつであるが、
サルモールとは敵対する関係にあるらしい。
Skyrimの時代では、本拠であるアルテウム島ごと姿を隠す(!)
という荒業をやってのけている。



といった感じで次回へ。



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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2013/11/02(土) 00:21:39|
  2. RP小説外伝-しろメル篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

やっほー
更新楽しみにしてます

天気さんの話を読むたびに、色んな設定知ってるナァと感心してしまいます。
私のトラーベンはいつも初回にDieしてしまうので
活躍しているのを見るのは面白いですね
味のあるキャラクターが多くてオールスターキャストで今回はいくのでしょうか
展開が楽しみです
  1. 2013/11/02(土) 23:11:14 |
  2. URL |
  3. kiki #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>kikiさん

コメントが一番励みになります。ありがとうございます。

>色んな設定知ってるナァ
一応、書く前に資料がないか調べたりするのですが、不明な点については
私的解釈を入れているところも多いです。
そういう隙間を妄想するのが二次創作の醍醐味だと思っているのですが、
ただ、TESシリーズは資料が膨大で英語の物の方が圧倒的に多く、
調査が足りない所もあると思うので、Lore大好きな人から見れば真っ先に
叩かれるレベルの部分もあるかと思いますorz

ハイ(高慢な)エルフのくだりを初めて読んだ時は、本当にこのゲームの
設定は細かいなぁと思いました。
まだ知らない事もいっぱいあるんだろうナー

>髭トラーベン
スカイリムのアークメイジは更に扱いが不憫でしたね。伝統なんでしょうか。
ジョフリやオカトーは書いていて非常に懐かしかったです。
メイン篇が終わってもう大分経つのですねぇ・・・

今後はLoDのキャラとしろサンを中心にスポットが当たっていくと思います。
サクサク進められるといいなっ。











  1. 2013/11/03(日) 21:31:17 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

お疲れ様です。

つい最近になってやっとのことで戦士・メイジギルドの2つをクリアすることが終わりまして、トラーベンが一体誰なのかを知ることが出来ました。
いや、クエスト内でのあいつの最後のシーンって本来なら感動的な自己犠牲ってなものなんでしょうけれど、ダメージを受けた途端にAIが自動的に回復呪文を唱え始めたのを見て「往生際が悪い」と思ってしまいましたw

kikiさんもおっしゃっておりますが、色々と調べられていらっしゃいますねぇ。
私は結構シロディールのことを調べていなかったりするので、かなりやばいことになりそうですw
整合性を持たせるためにも勉強しなおさないといけませんわ。
  1. 2013/11/11(月) 08:40:51 |
  2. URL |
  3. 鋼鉄蒸気 #2PRdxZIg
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>鋼鉄蒸気さん

トラーベンのあのシーンは即死でいいと思うんですが、何でしょうねアレ。
きっと回復呪文に見える何かなんです。そうに違いない。

TESの知識は長い事書いてる内に自然と身に付いた所もありますね。
初期の頃なんかは名詞を間違えてたり、アイレイド朝の滅亡が約400年前だと思ってたり
今以上にアレだったんですが(笑)
たぶん今も探せばアラがいっぱい出てくると思います。むしろアラが多いくせに
それっぽく聞こえるから余計タチが悪いって部分も多そう。

>整合性を持たせる
TESの設定は膨大なので、Legend of Divaに関しては「世界観壊しまくり」という
声もあるみたいですが、「材料は揃ってるんだから語られてない部分をおのおの妄想で
補完したらそうでも無いんじゃない?」というのが今回のお話。
LoDの話の中で出てくる「巨大な国家」の詳細は不明ですが、何であったにせよ
オルティウスの一族は礎歌の儀式の必要性から帝国の建国以後も保護されて
いたんじゃないかなぁとか。

ただ、ウチの場合はVanillaのNPCが主要人物になっていく事が多いので自然と
原作の設定を掘り下げていく形にはなっているんですが、アカトシュのアレ的なナニで
何となくボーラスが生き返るとか割といい加減な事もしてますよ(笑)
  1. 2013/11/12(火) 09:16:39 |
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