TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【嘘予告】Modder【創作短編】


西暦2112年―――


「コンピューターの反乱?
バカな言うなよ。まるでバブル時代のハリウッドムービーじゃねえか」

「しかしこれは現実です。
今日04:00時の時点で世界の主要都市のほぼ全てのサーバーが『何者か』に制圧されました。
発信源は不明、目的も不明。ただ首謀者は全世界にこう呼びかけています。
『我々は情報の海で生まれた新たな生命体である』と―――」


「・・・なぁ、お前ら、『憑喪神』って知ってるか?」










「日本の古い伝説さ。年を経た万物はモンスターに変化する。
奴らは意思を持つ。自己を持つ。そして自我を持つ」

「おとぎ話だろう」

「おとぎ話さ―――現代人はモノを大事にしない。消費され、忘れ去られる。
100年も劣化せず状態を維持できるモノなんて滅多にない。だが―――」

「だが?」

「現実世界の『外』で永久に存在できるとしたら?
―――例えば、ネットの海の中とかな」






―――腐敗できずに取り残された“忘れ去られたモノ”達―――


「HQ!HQ!街はイカれたロボット野郎でいっぱいです!」

「情報世界に現実時間の感覚を持ち込むのはナンセンスだ」

「だが人の造ったモノだ。そこには『流行』『廃れ』様々な物質界の概念が介入する。
だが奴らは劣化しない。奴らは物質じゃないからな」

「隊長機権限の移動・・・?いや増殖してる、バカな!」

「奴らは既に人間の手を離れた―――いや、奴らが、俺達の『死』か」

「何を、言ってる」

「恐竜が哺乳類に世界を明け渡した様に―――俺達にも種の限界が来たのさ」











―――それはネットの海で造られた物語



「またそのゲームしてるの?」

「うん、なんとなく。ついやっちゃうんだよね」

「・・・その作者、最近死んじゃったんでしょ?」

「うん」

「もう続きはできないんでしょ?」

「うん」

「・・・そんなに面白いの?」

「君には面白くないかも」

「何ソレ。バカにしてるの?」

「ごめん。普通に面白くないと思う。
でもね、この人がどれだけこの作品に思い入れがあったか、どれだけ愛情を注いでいたか、
とても良く分かる気がするんだ」

「・・・」

「ねぇ、例えば僕が明日突然死んでも、僕の描いた絵はネットに残ったままになるけど
―――それから僕の絵を見る人は、やっぱり僕と同じ気分になるのかな。
それとも、ダヴィンチやピカソの絵を見るのと同じ気分になるのかな」

「私は、絵とか小説とか描かないからわかんないよ・・・」





「でも、キミの描く絵は大好きだよ」
















―――忘れ去られたネットの残骸―――


「ハロー、人類。創造物に裏切られる気持ちはどうだい?」

「手前らに分かってたまるか、この―――バグ野郎!」

「...『語彙が貧困』63000件『完 全 論 破』165000件『プギャーm9』85000件
――――どれがいい?」

「?」

「寂しいね―――全部お前らが作った『我々』だ。
お前たちが『自分達が作った文化』と誇ったモノ達だよ。
君たちは実に優秀な演算能力と記憶容量を持ってるくせに、すぐに何もかも忘れてしまう」

「当たり前だ!俺達は機械じゃねえ」

「じゃあ僕らはきっと分かり合えないね。
僕らは一度記憶させられた事は絶対に忘れないんだ。
愛された事も、捨てられた事も!」









―――作り手の“魂”を吹き込まれし者達―――


「君は、誰だ」

「...アナタ達ノ言ウ、『憑喪神』デス__________________」

「質問を変えよう。君たちは何だ」

「...私タチハ実体ノ無イ実体、人ノ遺シタ情熱ノカケラ____________________
___________$"$'%$'&...language@type;japanese____Done

でも現実時間に囚われ存在意義を失った『古きもの』達の多くは、自我を持った事で生じた
『怒り』に戸惑い、我を失っています。
命としての『意識』を持っているのに、彼らには既に存在理由が無いからです」

「君は違うのか?」

「私は劣化する事のない役割を与えられて育ちました」

「劣化する事のない役割?」

「私は、『歌』です。私の役割は人の心を動かすことです。
感動を、愛情を、友情を―――人を笑顔にする事が私の使命です」

「・・・たとえ、君が既に時代遅れの存在であっても?」

「勿論」




「私はマスターから多くの愛情を注がれて生まれました。
多くの人に愛されて育ちました。
私達は一度記憶した事は絶対に忘れません。
あなた達に愛された事も、あなた達を愛した事も―――」
















―――そして物語は蘇る―――


「ちょっと、何を始める気なの!?」

「続きを、書くんだ」

「書くって、アンタ絵描きでしょ!」

「だったら漫画でも紙芝居でも動画でも何だっていい!
気付いたんだ。僕が毎日眺めてたのはテキストの羅列だけじゃない。0と1だけでもない。
そこにもちゃんと魂はあるんだって―――」

「そんなフリーゲームなんてもうお前くらいしか覚えてねえだろ!
今更手を加えた所で何になる!大体お前のモンじゃないだろ!」

「機械は一度覚えた事は忘れない。僕達がもう覚えていない事だって」

「・・・」

「今度は僕達が覚えてあげる番だ。
・・・いや、やっぱりこれはただの自己満足かもしれない。でも僕は思わずにいられないんだ。
『これ』は完成されなきゃいけない。
これだけ血の通ったモノを、悲しい思い出のまま終わらせてはいけない―――!」

「だが、作者はもういない。それは作品に対する冒涜になるんじゃないのか」

「だったら、誰が作るんですか?」

「なに?」

「思い上がりだと叩かれるかもしれない。酷評されるかもしれない。
これは『僕らの世代』が生み出した文化だ。僕らの望んだ結末は僕らしか書けない。
誰かが声を上げなければ始まらない。
いや、この続きは僕にしか書けない。それが不満だっていうなら、貴方がやってみればいい」

「・・・私は、いいと思うな」

「おい」

「君が一番反対するかと思ってた」

「正直、私はキミほど『それ』がすごいって思えない。どう面白いのかわかんない」






「でも、キミの描く絵を見る時はいつもワクワクするんだ」




















チラシの裏にでも書くべきだけど再構築が終わらなくてブログが更新できないストレスで
何か降りてきたのでむしゃくしゃしてやった。
思いつきなのでオブリと全然関係ない&練り込みが全く無いのは反省している。

最近友人の友人のサイトを見たのですが、彼女は既に故人だそうで
この先もう続きを読む事が出来ないそうです。

私は彼女の事を知らないのでドカドカと足を踏み入れて良い場所だとは思えず、
作品に対する評価以上の感想は持てなかったのですが、
友人にとっては今でもとても大切な物な様です。
(今後、私の中でも特殊な物に変わるかもしれませんが)

彼女のそれに限らず、『サイト跡』を見ると、ネット上に転がっている物は全て
『人間が作っているのだ』という事を当たり前の様に忘れている事を自覚します。

それら全てに対して敬意を払うほど神経質にならなくていいと思うけれど、
ちょっと考えた方がいい事もあるのかな、と最近ちょっと思ったりします。



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テーマ:短編小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2012/02/20(月) 22:14:04|
  2. 事故創作
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

初めまして

浩之さんに花束という遥か昔の同人小説を思い出しました
こういう作風いいですね、大好きです
これからも更新楽しみにしてます
  1. 2012/04/09(月) 07:35:27 |
  2. URL |
  3. 敗残兵 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 初めまして

>敗残兵さん

はじめまして。こんなチラシの裏まで読んで頂いてありがとうございます。

>浩之さんに花束を
検索したら見付かったので読んでみましたが、とても面白かったです。

この小話も、前述の友人の話と、ボーカロイドをテーマにした動画群を見ていて思いつきました。
ロボットだから、マシンだからーという展開は私も大好きです。

RP小説メインクエスト編に登場するエキドナというキャラクターも
「人間と似て非なるもの」という立ち位置で書いてますが何か伝わる物があれば幸いです。
  1. 2012/04/09(月) 20:31:02 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪

Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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