TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記131】残骸の記憶【The Master's Son#2】

「く、クロエさん、何をするんですか!?」


いきなり自分の鎧に土をかけ始めたクロエに驚きながら、ヴィラヌスは言った。


「何って、お前の鎧に土の臭いをつけてるんだよ」

「いえ、ですから何故――」

「お前の鎧は手入れされすぎてて金属くさい。鼻の効く魔物が相手ならすぐに気取られちまう」

「な、なるほど」









131-01.jpg

「それからヴィラヌス、剣は獲物が出るまでしまっとけ」

「で、ですが抜いておかないといつ敵と交戦するか――」

「刃の反射で敵に気付かれる。それにいつ出会うか分からない敵にブルってそんなモン抜きっぱなしてたら
いざって時に疲れちまうぞ」

「し、思慮が足りませんでした。すいません」



慌てて、ヴィラヌスは磨きあげられたロングソードを鞘に納めた。


「・・・ったく、どこもかしこもピカピカに磨きやがって。お前はどこかの騎士様かってーの」

「手入れが分かる武具はそれだけで威嚇になると母が」

「アタシ達はバケモノやバケモノじみたゴロツキどもを相手にしなきゃいけない事もあるんだ。
教本通りにやって通じるのは人間の素人相手だけと思え」

「なるほど、勉強になります」



ご指導ありがとうございます、と羨望のまなざしで礼を述べた。


「・・・ったく、調子くるうぜ」

「今日はしゃべりすぎなんじゃないの?」



レオが言った。






131-02.jpg

「僕には何も言わないのにね」

「それはテメーが有無を言わさずガンガン突き進むからだろーがっ!」

「クロエがついてこないからだろ?」

「それから、光の反射が気になるなら灯りもつけない方がいいんじゃないかな」

「普通の人間様は灯りがないと何も見えねーんだよ!お前と違ってな!」

「ドバキンはついてくるよ?」

「なー」

「猫と一緒にするなっ!」

「そんなに言うなら自分が灯り持てばいいのに」

「光源が高いと洞窟の奥まで光が届いちまう。お前が持つのが丁度いいんだよ」

「だからチビッて言うな」

「は、いつ言ったよ?」

「フフ、二人とも仲が良いんですね」

「どこが?」

「どこが?」

「あ・・・いや・・・ははは」

「ったく・・・この規格外が―――」



















***




















131-03.jpg

『あんだよ、そんなにxxxはアタシのやり方にケチつけたいのか?』

『そうではありません。野は闘技場とは違うのですよ』

『出てきたヤツはブッ倒す。同じだろ?』

『行儀よく1匹ずつ出てくればそれでいいでしょう』

『む――』

『戦場はいつでも五分五分とは限りません。あなたの不意を突くかもしれないし、
不調な所を狙って忍んでいるとも限らない。常に自分の安全を確保する事は任務の初歩です』

『心配性だな、xxxは』

『ええ、心配です。あなたの事が何よりも』

『・・・わかったよ』

『じゃあ鎧に土の臭いをかぶせますね。金属臭いと鼻の効く相手に気取られてしまう』

『ちょ、いきなり何すんだ――こら、どこ触ってんだxxx!』

『すいません、そんなつもりでは――痛い、やめて下さいクロエ』


















***


















131-04.jpg

「―――さん、クロエさん」

「・・・え、ええ?」



不意に声をかけられ、クロエは顔を上げた。


「どうかしたの、したのか?」


そして、何故か自分らしからぬ『女のような』返事をしてしまった事に気付き、慌てて取り繕う。


「心ここにあらずって感じだったけど」

「―――うるせぇ、てめえらのせいでツマンネー事思い出しちまった」

「は?」

「いちいち聞くな新米。嫌われたいのか?」

「す、すいません」



当たり散らされたヴィラヌスには気の毒だが、クロエはそれでいつもの調子を取り戻した。







131-05.jpg

「で?」

「トロールと・・・オーガがいる」


赤い瞳で暗闇を睨みながら、レオは言った。


「やっぱりモンスターの巣か」


不機嫌そうに舌を打つクロエの返事に、ヴィラヌスは目を丸くした。


「ご存知だったんですか?」

「暗闇が見れなくても、気配が辿れなくてもな―――」








131-06.jpg

「臭いと、場の雰囲気でわかるもんさ」

『臭いと、場の雰囲気でわかるものです』




「―――チッ」


いちいちその『声』を思い出してしまう自分に苛立ちながら、クロエは舌を打った。
頼むから、ずるずるアタシの中に顔を出すのはやめてくれないか――


「ガルトゥス・フレヴィアは、生きているでしょうか」


獰猛なオーガの巣と聞いていささかたじろいだのか、生唾を飲み込む様にしながらヴィラヌスが言った。
ガルトゥス・フレヴィアとはこの洞窟に入ったきり行方不明になった男の名前だ。
彼を探しだす事が、クロエ達に課せられた任務だった。


「お前らの神様<ナイン>に祈れよ」


しかし、クロエはその質問には答えず、そう言ってシニカルに笑った。

運が悪ければ、骨も残ってないだろう。
運が良ければ、骨くらいは残っているかもしれない。

そしてもし運が良かったとして――ガルトゥス・フレヴィアがそれと確認できる形で「あった」として
オーガ共がこの洞窟のどこに捨てたかなど―――オーガならぬこの身には知る由もない。



『こういう時は――』

(わかってる)


脳裏をかすめるアルゴニアンの小言を黙らせる為に、クロエは口の中でつぶやいた。


「オーガもトロールはタフだが3人で1匹ずつ相手にすれば難しい相手じゃない。
連中を1匹ずつ確実に潰しながら捜索する。周囲のクリアリングが終わるまでは絶対に奥に進むな」

「はい!」

「要するに、いつもと一緒だね」

「無駄口叩くな、クソチビ。お前は私が進めって言うまで絶対先行するんじゃねえぞ」

「だからチビって――」







131-07.jpg

レオは言おうとして、押し黙った。
見上げたクロエの顔は、戦いへ赴く戦士のそれだったが、どこか痛みを堪える様な表情にも見えた。


それは、レオが初めて見る、彼女の苦悩の表情だった。
















注釈




●お前の鎧に土の臭いをつけてるんだよ

金属臭(=武装した人間の臭い)を嗅ぎ取られ、モンスターに警戒されるのを防ぐため。
熟練の冒険者ともなればさぞかし獣臭いに違いない。
ゲーム中には臭いの概念は無いのでそんな事はないが。



●刃の反射で敵に気付かれる

クロエはこのため黒焼きされた艶の無い鉄のバトルアクスを愛用している。
リアリズムを突き詰めればもっと取り回しの軽い獲物を選ぶべきだが、彼女なりのこだわりがあるらしい。
代わりに防具を徹底的に軽量化し、急所を守る程度に留めている・・・としておこう

これもゲーム中では武器によるステルスの優劣はないが、クロエがただの力任せの戦士ではなく、
洞窟探索にもある程度精通した手練れの冒険者である事を表している。

ただし、ここしばらくは有能すぎる相棒のお陰で披露する機会がなかったようだ。



●赤い瞳で暗闇を睨みながら、レオは言った。

レオは暗視+生命探知持ち。



●お前らの神様<ナイン>に祈れよ

オークの主神はクソ神こと復讐のディードリックプリンス、マラカスである。
(変わり者の多いこの世界では全てのオークがそうだとは限らないが)

ハーフオークであるクロエはオークからも迫害される立場であった為マラカスすら信奉していないが、
オークの眷属であるためか慣習としての意識は持ちあわせている様だ。
(信仰心の薄い日本人がお寺に行くと手を合わせるのと同じ)



●クリアリング

敵および敵が待ち構えていそうな場所を確認し、現在自分のいるエリアが安全かどうかを確認する作業。
某メタルギアで敵兵が「クリア!」と叫んでいるのはクリアリングが完了した事を示す合図である。

FPSゲーマーには必須の技能。天気輪はこの作業の才能が全くない為対戦型FPSが鬼門となっている。





今回使用MOD


●Tona's Mod Store2.0

もはや説明不要の国産Modderによる装備ショップMOD。

レオの持っているカンテラはこのお店で売っています。


●Kasdars Detect Life Shader

生命探知のグラフィックを変更します。
敵の輪郭がくっきりと浮かびあがる様になり、正体が分かりやすくなります。



●HGEC - Yet Another Armor Replacer Mod - Iron Armor Redux2.0

今回初登場ではないですが、紹介する機会が無かったのでこの辺で。
女性用のIron装備の見た目を変更します。クロエはこのMODで変更された鉄のキュイラスを
見に着けています。無骨なデフォルトの状態に見飽きた人にはオススメ。





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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/10/08(土) 16:01:02|
  2. RP小説-戦士ギルド篇
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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