TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記128】それぞれの負債【Amelion's Debt】





128-01.jpg

「こんにちは、ス=カーシャさん」

「あら、レオにクロエ、いらっしゃい。今日は何の用?」

「呼びつけられて此処に来たんだけど」

「…新米二人を呼びつけるなんて、オレインは随分お忙しいご身分みたいね」



皮肉混じりの顔でス=カーシャは笑った。


「で?仕事は?ウチの会員が酒場で暴れてるって聞いたけど」

「あぁ、その件ならもう終わったわよ」

「何だって?」

「白馬騎士『団長』様が直々に取り締まってくれたから。しばらくはおとなしくしてるんじゃないかしら」











128-02.jpg


「まぁ、彼らが暴れるのも無理はない事だけれども」


ス=カーシャは言った。


「最近、レヤウィンには仕事がないのよ」

「平和って事?」

「これ、まだ知らない?」



そう言ってス=カーシャは丸めた黒馬新聞を放って寄越した。




128-03.jpg

「・・・『戦士たちへの新たなギルドか?戦士ギルドの好敵手現る』…何だこれ?」

「通称ブラックウッドカンパニー。最近そいつらが幅をきかせててウチに仕事が回ってこないのよ。
料金はうちより割安だし、ウチでは請け負わない様な仕事も扱ってるみたい」



ようするに、キナ臭い仕事もね、とス=カーシャは付け足した。


「だったら、それこそ白馬騎士団が黙ってないんじゃ?」

「非合法な仕事をやってる確証がないから当局も手の出しようがないみたい。
奴ら何故か金回りは良いらしくてね、多少のトラブルを起こしても補償はキッチリやるから
誰も文句を言わないのよ。とにかく――奴らのせいでアタシ達は干上がってる訳。
もっとも、そういうやり方だから皆が皆支持してる訳じゃないらしいけど―――」



と、言いかけてス=カーシャはそうだ、と何かを閃いた様に表情をパッとさせた。


「ちょうどそういうクライアントから依頼が来てるんだけど、アンタ達やってみる?」

「いいのか?そんな仕事がない時に」

「安さやバリエーションで負けてるならこちらは質で勝負しないとね」



ス=カーシャは悪戯っぽく笑った。


「アンタ達が来ればきっとお客さんも喜ぶと思うわ」

















***


















128-04.jpg

「ああ!あなた達が来てくれるなんて!その節はお世話になりました!」


到着するなり、依頼人―――ビエナ=アメリオンはぱっと顔を輝かせた。

彼女はウォーターズエッジと呼ばれる小さな村の住人で、
以前ここを襲撃したブラックボウ山賊団をレオ達が追い払った経緯があった。


「良かった。どうしてもブラックウッド社には頼む気にはなれなくて」

「『ブラック』には縁がなさそうだもんね」



レオがそう言うと、ビエナはくすりと笑い、「ええ、それに」と付け加えた


「彼らのやり方は荒っぽいと聞きますし。どうしても信頼できる方にお願いしたかったんです」

「それで…用件は?」

「お恥ずかしい話ですが…我が家の借金返済の為に力を借して欲しいのです」



ビエナは言った。


「元々アメリオン家はレヤウィンでも名だたる名士でした…が、父のギャンブル狂が災いしてここまで落ちぶれて。
その父も今は何処かへ消え、借金だけが私に残りました。その借金の返済の為に、アメリオン家に代々伝わる
剣と鎧を売りたいのです」

「売ればいいじゃねえか。何か問題が?」

「一族の没落を嘆いているのか、武具が安置されているアメリオンの墳墓には、今アンデットが蔓延しています。
私の力ではどうにもならないのです」

「…そしたら、アタシ達はあんたのご先祖様を斬る事になるかもしれないが、それはいいのかい?」

「どうせこれ以上何か期待されてもアメリオン家には何も残っていません。成仏させるとでも思って下さい」



アメリオンはきっぱりと言った。


「エンチャントを施された剣と鎧なので、借金を返せるだけの額になる筈です。
どうか、私の代わりに探してきて下さい」


















***


















128-05.jpg

「本日も営業順調。記載すべき事特に無し…と」

いっぽう、コロール本部では日報を投げやりに締め括りながら、オレインはあくびを噛み殺した。


「やれやれ、ケツで椅子を磨く仕事ばかりしてるとだらけてかなわんな」


ドレモラの頭蓋を叩き割ってシロディールを駆け抜けた日々が懐かしい。
そんなオレインも、今はもっぱら事務仕事ばかりをやっつける管理職だった。


「退屈そうね、モドリン・オレイン」


と、背後からかけられた声の主に気付き、オレインは慌ててかしこまった。





128-06.jpg

「これはギルドマスター。ご機嫌うるわしゅう」

「こんな所にあなたを押し込めておくのは、宝の持ち腐れかしらね」

「とんでもない。毎日クソガキ共のしつけでてんてこまいでさぁ」

「その事だけど」



ギルドマスター・ヴィレナ=ドントンは言った。


「あの二人、少々優秀すぎる様だけど」

「はて、誰の事ですかな」



オレインはとぼけたが、ヴィレナは構わず続けた。


「新人のレオ・クヴァッチとハーフオークのクロエ。毎回依頼に対してそれ以上の戦果をあげてくるとか」

「若いから血の気が余ってるんでしょう。放っといていいんじゃないでしょうか」

「若さ故の過信はいつか身を滅ぼします。自重を促すべきでは?」

「それはちぃと、過保護なんじゃないですかい」



オレインは言った。


「なに、奴らもその内加減を知ります。酒の飲み方を教えるのは苦い酒を知ってからでも遅くはない」

「その酒に致死毒が盛られている事もあるわ。何かあってからでは遅いわよ」

「だからと言って、親が酒を取り上げてしまうのはどうかと思いますがなぁ」

「・・・何を言いたいのかしら?」

「いいえ。ただ―――ひょっとしたら子供はただ親と酒を飲める様になりたいだけなのに、
酒の味を覚える事すら許さねえのは果たして子供思いなのかなぁと―――いや、例え話ですがね」

「・・・」


ふてぶてしいオレインの物言いにヴィレナはすっ、と目を細めたが、オレインの面の皮は厚く、
ただ一度白い歯を見せてその視線を受け止めた。


「モドリン・オレイン」


ややあってから、ヴィレナは言った。


「あなたはヴィテルスのとてもよいバディだったし、よい先輩だった。私はそう思ってるわ」

「ありがとうございます」

「だから―――もうこれ以上思い出を増やさないで頂戴。私はギルドの皆が無事にいるだけで幸せなのだから」


















***


















128-07.jpg

「これは…思ったより普通だね」


ブレセフ・アメリオンの剣の刃先を慎重に調べながら、レオは言った。





128-08.jpg

「分かるのか?」

「武器としては。歴史的に付随する価値とか、そういうのは分からないけど」

「お前、何でそんな事に詳しいんだ。拳法家の癖に」

「健全な五体は全て拳であり、刃は拳の延長である」



呪文めいた事をレオは言った。


「・・・それもナントカ流の教えか?」

「うん」

「だったら、普段から得物があった方が楽じゃないのか?」

「その時がきたら、そうするよ」

「・・・その時?」

「無手で戦う技はあくまで基本だけど、基本を怠らなければどんな時でも戦える。
だからいつもは素手なんだ」






128-09.jpg

「もっと強くならなくちゃいけないから」



















注釈



●酔いどれ三人組はカットされますた

それほどおいしい話でもなかったので、姐さんにご登場願いました。



●ビエナ=アメリオン

Change Some Cyrodiil Peopleのビエナさんが可愛過ぎる件。
後の事を考えると彼女を美人にしたModder様は罪作りなお方…。

余談ですが、WACだと何故か彼女、ごっつい両手剣を所持してるんですが一体何があったんでしょうか。
敵の沸きが激しくなるから対策したのかな。


●ヴィレナ=ドントン

戦士ギルドマスターにしてシロディール最強の剣士の一人。

…異常なレベルの高さ以外は、この人各ギルドで一番影の薄い人だと思うのは私だけでしょうか。


●ブレセフ・アメリオンの武具

せっかくのユニーク装備で中々涼しげで格好いいのに性能はからきしという
オブリでも1・2を争うガッカリ装備シリーズ。
私はあのデザインが好きなので個人的にはもうちょっと強くてもいいと思うのですが。
「エボニーのリカラーじゃん」というのは言ってはいけないお約束。




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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/07/24(日) 16:14:41|
  2. RP小説-戦士ギルド篇
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Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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