TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【RP小説】青鬼は泣かない #1【外伝】

ドレモラの生涯は永い―――否、永遠だ。
定命の理から外れているが故に。

幾重に死を重ねたとしても再び蘇る。故に我らに滅びが訪れることは無い。
そして、多くの者はその万能を持て余し、飽き、己の本能に人生を委ねる。

死など恐れるに足らない。
我らにとって死とは永く眠る以上の意味を持たない。

それよりも、この持て余すほどの永い時間をいかにして過ごすか。

定命の者は、それを富を築くために費やすという。
またある者は、探究心を満たす為に知識を追い求めるという。
またある者は、生きた証を遺すために子を作るという。

我らにはどれも不毛で、永遠を使い潰すにはどれも底が浅かった。

破壊神から与えられた強靭な肉体と五感を我らが持て余し始めたのは何時からだったであろう。
その時からドレモラの生命には常に闘争が宿命づけられることとなった。











オブリ門2


生きるために生きる事に飽きた我らにとって死は刺激でしかなかった。

他者の死、自らの死。
より多くの血を浴びる為に、より多くの血を見る為に我は戦う。




78-01

そして、戦いはより苛烈でなければならない。
一方的な虐殺を好む者もいるが、既に我はそれだけでは満たされなかった。

強者との戦いの中でのみ成立しうる「死」のやりとりこそが、我にとって最大の至福。
死は恐怖ではない。我らにとっては眠る事以上の意味などないのだから。

強者に「死」を与えた時の手応えには、何物にも代えがたい「生」の充実感があった。






88-02

故に、我は更に高みを目指す。
より強い生者に会う為に、より多くの強者に会う為に。
その為に己を鍛える時間など幾らでもあった。ありすぎた。
我らには神ならぬ身ながら、神に等しい命があるのだから。


ならば、この遊戯もいつか終焉を迎える日が来るだろう。
永遠の命を己の鍛錬に費やし、極めた暁には我の前に立つ強者は神のみであろうと。






87-13

―――その時までは、そう思っていた。



















88-12

「・・・もう一度言うぜ。お前がこれから戦うのは唯の人間だ。
そして、俺達は――ディードラを倒せる」



その男は、そう言った。
ニルンの住民でないにも関わらず、矮小な定命の者の世を守ると言い放つその男。



最初にまみえた時は、良い余興程度にしか考えていなかった。

だが―――二度目に出会った時、男は違っていた。

















89-04

「見事だ…人間!」


気付いた時、我は無意識にそう叫んでいた。

腹に叩き込まれた魔力が膨れ上がり、臓腑が裂ける感覚すら歓喜だった。


幾戦の闘争を征し、同胞にすら満足出来る相手を見つけられなくなっていた
我を倒せる者が、よもや脆弱な定命の世にいようとは。


死を与えられる事は驚愕ではない。我の永劫の旅路の中では幾らでも有った事ゆえに。
だが、その男が放った剣は―――そのどれとも違っていたのだ。


その男は、決して強者ではなかった。

だが、我の前に立ち、まばたきする程の時間で――――強者と成ったのだから。





88-11

『英雄』と呼ばれる者が、定命の者達の中に稀に現れる。
まさに―――「それ」とはじめて対峙した瞬間であった。
















***


















(口惜しくは、再びあの強者とまみえる事が出来ないことよ)



深い死のまどろみの中で、我は思案した。


あの「英雄」―――マジェラ・ライオットは『楽園』を閉じ、必ず本懐を成し遂げるだろう。

デイゴンが本土侵攻を始めればどれだけ定命の者達が抵抗してもそれは有り得ない筈だったが、
何故か不思議とそんな確信を得ていた。

あの人間であれば、神すら殺しかねないと。

そして、我が次に目覚めた時にはデッドランドとニルンを結ぶ門は閉ざされ、我らが出会う事はもうないだろう、と。















G1-1

(口惜しい。次あの様な者と出会えるのは何時になることか)

(せめてもう一度あの世界に降りられるものならば)

(・・・所詮、永劫の旅路の一瞬の出来事ということか)



















G1-2

「…流れ星…かしら?」

















G1-3

















G1-4

・・・そして、我が次に目覚めた時にはデッドランドとニルンを結ぶ門は閉ざされ、我らが出会う事はもうないだろう、と。

また、定命の世に身を置きながら強者となりうる者に出会う事はないだろうと。















G1-5

その時まではそう思っていた。

―――そう、思っていたのだ。




















…という訳で始まりました、番外編です。
今回のお話はオブリビオン・クライシスの最中、『クヴァッチの英雄』と唯一言葉を交わしたドレモラ、
カステット=ギャノアーが主役です。

「コイツ誰よ!?」という方はブルーマ防衛戦編~楽園編辺りをお読み下さい。

一応メインクエの登場人物の1人ですが、今回のエピソードはオブリビオン・クライシス後の話という事で
キャラの設定・性格については捏造、妄想のオンパレードでお送りします(いつもの事ですが)
本エピソードもゲーム中のクエストとは一切関わりませんのでご了承下さい。

あと、割と暗い展開になると思いますのでその辺もご了承を。



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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/02/18(木) 23:22:49|
  2. RP小説外伝-青鬼篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

番外編キタ━━━━ヽ|( ´Д` )|ノ━━━━!!!!
レクイエムが聞こえて来そうなプロローグですね(・∀・)
ギャノアーも、かな~り言いたい事や独白が溜まってるでしょうね~。
  1. 2010/02/19(金) 19:28:05 |
  2. URL |
  3. かにうま #3IP1WHPs
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2010/02/20(土) 00:41:03 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>かにうまさん

ダークヒーローは書くのもプレイするのも初めてなのでやや難儀してますが(笑)

今回は書き溜めながら進めてますが、ドレモラ視点というのはすごく難しいです;
暖かい目で見守って頂ければm(_ _)m


>非公開コメ様

今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
  1. 2010/02/20(土) 21:48:07 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]


まさかの宿敵カステット様!!
またお会い出来るとは思ってませんでした。
私こちらでカステット様拝見するまで、ドレモラという種族を
「わけわかんない魔界の住人」で片付けていたので
彼とマジェラのエピソードにはだいぶ感銘を受けたのであります。

不死者の生死観的なものは私もあれこれ考えてやまないところなので
しかと拝見しようと思っております。
続き愉しみにしてます!
  1. 2010/02/20(土) 23:21:22 |
  2. URL |
  3. ウロ #-
  4. [ 編集 ]

まげ太郎を抑えてのまさかの外伝主役!!
でも、まげ太郎は各種ギルドとかDLCとかSIがあるからまだまだ大丈夫さ、負けるなまげ太郎!!
ドレモラが主役といえばドレモライザーシリーズくらいしか見たこと無いですね
でも、あれはよく考えたらドレモラ自体が主役じゃないことに気づいた・・・w
  1. 2010/02/21(日) 20:00:58 |
  2. URL |
  3. 名無しさん #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>ウロさん

前回の登場時も私の妄想が十二分に付加されてましたが、
今回はかなり見切り発車でスタートしたので更に酷いと思います(何)
Dremora Companionを少しプレイした事もあり、以前とはまた雰囲気が異なると思います。
…少しだけ、というのは途中で原因不明のCTDが多発して挫折したためです。
さようならアモツ(つ_T

ドレモラは謎の多さも魅力のひとつだと思うので細かい描写は避けてきたのですが、
案の定「自分の中のドレモラ像」とストーリーラインの整合性がとれなくて難儀しています。


>名無しさん

おちびは別にリストラされた訳ではないので安心して下さい(笑)

ドレモライザーは妙に中毒性のある動画ですねw
私もPS3版では変身ごっこで遊んだ覚えがあります。
  1. 2010/02/21(日) 21:23:24 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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