TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【oblivion】◦Breaking the Siege of Kvatch 1【プレイ日記12】

赤く染まったシロディールの空は、血管の様に脈打つ幾重もの亀裂が走り、
とても不気味なものだった。
人の世ならざる異次元―――これがオブリビオンの影響か。

形容しがたい不安を覚えた俺は、残りの坂を一気に駆け上がった。





12-01

「バリケートか…?ここが前線みたいだな」

「マジェラ!誰かが戦っている様です!」


エキドナの言う通り、統一されたデザインの鎖鎧を来た男たちが抜剣して
次々にバリケートの向こうへ走っていくのが見えた。

「どうやらモンスターを迎撃してる様です」

「…仕方ない、誤射するなよエキドナ」

「サー」


俺は腰から愛剣―――テンペストブリンガーを抜き放ち、戦場へ躍り出た
続いてエキドナがメイスを構えて後に続く。


「誰だ!」

「旅の者だ!よくわからんが助太刀する!」

「どこの卿か存ぜぬがかたじけない!とにかくモンスターを掃討するぞ!」

「合い判った!」


…と、大見得を切ったものの、俺たちが加わった事で人数的な形勢が逆転した事もあり、
勝負はあっという間についた。

剣についた血糊を振り払いながら、俺は改めて斬り倒したモンスターの姿を確認する。





12-02

「これは…スキャンプ?」

「まだ幼生体の様ですが。召喚術の初歩として使役される事が多い魔物ですね」

「じゃあ、オブリビオンの住人ってのは召喚術士なのか?」

「いえ…術者の姿が見当たりませんし、召喚された者なら倒された時点で消滅する筈です」

「じゃあ、こいつらは自分の意思で『こっち』に来たって事か?どこから?」

「恐らく――――」



と、エキドナはクヴァッチの城門の方角を見た。
つられて俺も顔を上げるとそこには―――――





「…なんだありゃあ」

















12-03

あの『夢』に出てきた物と酷似した―――
地獄の門の姿が、そこにあった。














「助太刀感謝する、旅の者よ。
私はサヴリアン・マティウス。クヴァッチの衛兵隊の隊長をしている。」







12-04

立ち尽くす俺たちの前に現れたマティウスは、一礼してそう言った。

「と言っても、クヴァッチ騎士団は壊滅、部隊は私とここにいる数人のみとなってしまったがな」

自嘲するマティウスの表情には連日魔物と戦い続けてきた疲労が色濃く見えた。

「俺はマジェラ。しがない風来坊だ。こっちは従者のエキドナ。
…マティウス、会ったばかりに不躾で申し訳ないが、あの門の様なものは何だ?
一体クヴァッチに何が起きている?」

「何が起こったかだと?我々は町を失ったんだ!」


俺が問うと、マティウスは吐き捨てる様に怒鳴った。

「…いや、すまない、貴公に非があるわけではないのだ」

「…宮仕えをした事はないが、気持ちは察するよマティウス。構わず続けてくれ」



かたじけない、とマティウスは少し表情を緩めてから、訥々と語り始めた。


「数日前の事だ。…一瞬の出来事だった。
夜中に突然あの『門』が現れ、そこから現れた魔物達の群が市内を襲った。
我々は圧倒され、市民を逃がすことさえほとんど出来なかった。
市内にはまだ人が取り残されている。一部の者は教会に逃げ込んだが、ほとんどは
路上で襲われ…だが、伯爵とその直属の者はまだ城内で粘っている筈だ」


マティウスは一旦言葉を切り、赤くうごめく禍々しい『門』を睨み付けた。

「だが、我々は助けに戻ることすら出来ない!
あの忌々しい『門』が市内への入口を塞いでいるのだ!
やむを得ず、我々はせめて逃げ出す事の出来た市民たちを保護せねばと思い
ここにバリケートを築き、門から現れる魔物が下のキャンプを襲わぬ様迎撃しているという次第だ」

「あの門は…」

「魔術に詳しい者によれば、あれは『オブリビオンゲート』という。
あの門が人間界と異界とを繋ぎ、オブリビオンの魔物どもを送り出しているのだ」



異界の住人達を誘う門―――先帝の見た悪夢は、現実となってしまったらしい。


「それで、これからどうするんだ?」

「どうにもなるまい。市内に入れぬ以上、帝都の援軍が来るまでここを死守するのみだ」

「宮廷はこの事態を把握しているのか?」

「・・・」

「このままじゃジリ貧じゃないか。避難民たちだけでも連れてここを離れるべきだ」

「それは出来ん」

「?」

「ここまで来たのならキャンプには寄ったろう。どの様な様子だった?」

「大分疲弊している様だったが」

「それでも、立ち去ろうとはしないのだろう。彼らは」

「あ、あぁ…?」

「私も同じ気持ちだ。もう一度故郷に戻れぬなら死んだ方がマシだと。
市民たちですらそう思うのに、我ら騎士が祖国を離れられようものか」



…愛国心、騎士、か。
国を持たない俺には理解できない感覚ではあったが、
マティウスの曇りの無い瞳にそれが彼にとってどれほど大切な物かが伺い知れた。

が、今はそんな話をしている場合ではない。


「マティウス、実はクヴァッチには人を探しに来たんだ。マーティンという名前の僧侶なのだが」

「なんと、あの御仁と知り合いだったのか!」

「?」

「いや、ちょっと変わり者ではあるが、神職の身でありながら彼も雄の者だった。
教会へ避難する市民を先導しながら戦っていたが…申し訳ない、その後は見てないのだ。
運が良ければ逃げ切れている筈だが…」



キャンプにも居なかったし、やはりマーティンは城壁の向こうか…


「…マティウス。俺は彼に会わなければいけない。何か出来ることはないか?」

「正気か?」

「出来れば遠慮したい所だが、故人から使命を授かっててね…」

「貴公の太刀筋は確かだ。頼みたい事が無い訳ではないが…死ぬかもしれんぞ」

「ん…エキドナ」


振り返ると、退屈していたのかエキドナはゆらゆら動く門の方をぼーっと見つめていた。


「エキドナ」

「聞いてますよ。怖いのですか?」

「やかましい。呼んでみただけだ」

「行くんですね」

「生きてたいが、行きたい」

「じゃあ、しょうがないですね」



そう言ってエキドナは再び門の方を向き、観察を再開した。


「…という事だ、マティウス」

「…そうか。感謝する。
これは憶測なんだが…あのゲートを閉じる方法がある筈なんだ」

「なんだって?」

「あぁ、奴らは最初の攻撃でもっと大きなゲートを使っていたんだが、閉じてしまったからな。
理由はわからんが。地面に跡が残っているだろう?そこにあったんだ」

「それで、何か少しでも解ったことはあったのか?」

「いや…方法を探るために既にゲート内に部下を送り込んであるのだが、まだ帰ってきてないのだ」



なるほど、死ぬかもしれないってのはそういう事か。


「つまり…ゲートの中に入って、門の秘密を探ってこいって事だな?」

「すまない…ここを守る為にもこれ以上兵を裂けんのだ。別に貴公を捨て駒にしようという訳ではないが…」

「傭兵やってればそういう事もあるさ。気にすんな」

「すまない…どうか門を、クヴァッチを頼む」




マティウスに見送られながら、俺たちはゲートの前に立った。

その扉は相変わらず燃え盛る炎の様に揺らめき、通る者全てを呑み込んでしまう様な錯覚を覚えた。





12-05

「…触った途端に燃え死んだりしねーだろーな」

「細かくは分析できませんでしたが、転移系以外の魔法は働いていない様です。
触れただけでダメージを受ける様な事はありませんよ」

「…ぼーっとしてると思ってたらそんな事調べてたのかお前」

「どう話が転んでも行く気だったのでしょう?」

「…やれやれ」



意を決して、俺達はゲートに触れ、オブリビオンへと踏み込んだ。
















今回使用MOD

Tempest Bringer - Sword of the Nords v0.9β

装備MODです。片手剣を1本追加します。
エンチャントなしの通常版とチート級の能力を秘めたエンチャント版の2種類のespが
同梱されているので好きな方を使って下さい。マジェラが使っているのは通常版の方です。

プレイを開始するにあたり防具の着合わせを決めた後、やっぱり愛刀みたいなのが1本欲しいよねと
思い、シンプルで長く使えそうなものを、という事でオサレメモ様を眺めていたところ見つけたのがこれ。
鞘がなく、代わりに皮製(?)のホルダーに剥き身の剣をぶら下げるという一風代わった剣ですが、
派手な装飾がないものの決して地味でもなく、Tempest Bringer(大嵐配達人)というハッタリの
効いたネーミングも気に入ったので採用。

エンチャント版はまだ試してないのですが、通常版は中堅といった程度の威力。多分。
導入後はインペリアルシティ宮殿地区の墓場の南側にポツンと落ちています。
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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/06/25(木) 14:20:11|
  2. RP小説-メインクエ篇
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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