TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記107】 The Nature of The Emperor 【Light the Dragonfires #7】

107-01


「うろたえるな!」


デイドラの猛攻に動揺していた俺達を、マーティンは一喝した。


「思い出せ、我らはブルーマで彼らと戦ってどうなった?
ましてや今アミュレットは私達の手元にある。勝利する方法はまだあるはずだ!」











「はッ・・・!」


マーティンの叱咤に、雷に打たれたかの様に衛兵たちが一斉に姿勢を正した。


「・・・失礼しました陛下。皇室を離れていたとはいえ、既に皇帝の風格はあったと見えます」

「世辞はいいオカトー議長。それより、選ばれし者の神殿に向かおう。
こうなってしまっては是が非にでもドラゴンファイアの儀式を行わなければ」

「同感です。それだけが今メエルーン・デイゴンを止める唯一の可能性でしょうな」





107-02


ジョフリーに続いて、冷静さを取り戻した衛兵たちもうなずいた。


「了解しました。行くぞ!」


隊長格の男が衛兵達を先導して、マーティンに先立って神殿へと走り出した。


「私達も行こう」

「あぁ、このまま終わる訳にはいかないぜ」

「・・・君にはいつも迷惑をかけるな」

「約束だろ?俺は剣で、あんたは―――」

「・・・ああ!」
















***















神殿の外は、既に大乱戦となっていた。
あちこちから剣と剣のぶつかり合う音が聞こえてくる。





107-03

「おいおい、ブルーマより酷いんじゃないかこれは・・・」

「見ろ、ゲートだ!」






107-04

誰かが発した叫び声に振り向くと、神殿を囲む石畳の上に、
オブリビオンゲートが尊大な態度で堂々と開いていた。


「老の言う通り、やはり今までは手加減してくれていた様だな」

「うむ、やろうと思えば街の中でも扉を開く事が出来たという事ですな」

「!・・・待って下さい!」



ジョフリーの言葉を聞いて、珍しくエキドナが大きな声を上げた。


「じゃあ、今同時に襲われているシロディールの各都市は?」

「・・・っ!!」















107-05

「とにかくこれ以上市街にデイドラを入れるな!」


その頃、ブラヴィルはまさにドレモラに奇襲され、戦火のまっただ中にあった。


「ヴィエラ隊長!巡回中の部隊が到着しました!城壁の前で頑張ってくれてます」

「流石だな。市民の避難はどうなってる?」

「混乱していて誘導が追いつきません。
気が立っちまってドレモラにつっかかろうとする奴もいる始末で・・・」

「ナニ?」



怪訝な顔をしたヴィエラを見て、衛兵はニヤリと笑った。



「不思議なことに、誰も逃げようとしないんですよ!
この街の連中は自分達にいきなりケンカを売ってきたのがよほど気に食わないみたいでさ」



ヴィエラは一瞬キョトンとした後、衛兵の言葉の意味が脳まで届いてからぷっと吹き出した。


「ハハハ!ブラヴィル市民は血の気が多くていけないな。
武器庫を解放しろ。ブラヴィルの小悪党どもにもたまには正義の戦いという奴をしてもらおう」

「そいつぁいい!しかし、いいんですかい?」

「奴らと戦ってくれるなら兵士も所属もない。私はそうやってブルーマから帰ってきたのだ。
伯爵への言い訳は私が考えよう」

「はッ!すぐに手配します!」



それでもブラヴィルはブルーマ攻防戦を経験している女隊長ヴィエラのカリスマ性や
市民の元々の気質(治安が悪い分、荒くれ者も多かったのだ)から防衛の手配はスムーズに進み、
諸都市に比べればまだ善戦している方だった。
















107-06


「ブレイドの援助は期待できないか・・・!」

「完全に分断されました。ミーナ女史が大学に応援を要請してますが間に合うかどうか・・・!」



一方、ブルーマでは部下の絶望的な報告にバードは拳を握り締めていた。

オブリビオン・クライシス以降、ブルーマ衛兵隊はブレイドと連携して防衛にあたる様になり、
帝国の精鋭部隊であるブレイドの力を得て軍事的にはむしろ各都市よりも優れていたが、
先のブルーマ防衛戦での消耗が激しかった事と、クヴァッチと同じ様に街の玄関口に
ゲートが現れたことにより頼みのブレイドがいるクラウドルーラー寺院とは完璧に
分断されてしまっていた。



107-07

「よりによってジョフリー殿が寺院を空けている時にッ・・・一難去った途端にこれか!」

「防衛に成功したと思えば、また攻め込んでくるなんてね」



やり場の無いいらだちを募らせるバードとは裏腹に、伯爵夫人の態度は落ち着き払ったものだった。


「夫人、落ち着いている場合ですか!」

「落ち着くのは貴方です、バード。この程度の事で隊長の貴方が取り乱してどうしますか」



伯爵夫人は冷ややかに、しかし威厳をもってバードを一喝した。


「歴史を紐解けば、ブルーマに外敵が攻め入ってくるなどそう珍しい事でもありません」

「確かに、そうではありますが・・・」

「ブルーマはシロディールの北を守護する城塞都市。
あのグレート・ゲートの侵攻さえ防ぎきってみせた・・・
それをやり遂げた貴方達を信じてはいけないかしら」

「・・・!」

「ましてやあなたはスカイリムを統べた偉大なる王から連なる北の戦士の血筋。
この地の存亡を賭けた戦いに、あなたの中のノルドは何も奮わないの?」

「・・・自分はまだまだ修行不足であった様です、夫人。
よもや自分の本質を見失うとは・・・!」


夫人に焚きつけられて、バードの瞳に火が灯る。


「ここから押し返す!私も出るぞ!」


先程までの狼狽ぶりが嘘の様に、バードは勇ましく衛兵に檄を飛ばした。


(単純よね。生真面目なんだから)


それを見た夫人は人知れず隠れて笑った。


(ホント・・・頼もしいこと。貴方に似たのかしら)


そこにいない人間へ問いかけた後、夫人は再びブルーマ領主の顔に戻り、椅子から立ち上がった。




107-08

「全軍、総がかりである!
ブルーマに侵入せし邪神の軍勢を打ち滅ぼしなさい!」




















「陛下・・・!」

「大丈夫だ!」



動揺するオカトーの言葉を制して、マーティンが叫んだ。


「各都市には共にブルーマ防衛戦を戦った勇者達がいる!問題など何もない!」

(マーティン・・・)

その姿はまるで自分自身に言い聞かせている様でもあった。
だが、何も知らない帝都兵達はマーティンに呼応して声を上げた。




107-09

「陛下、ここは踏ん張りどころですぞ」


無理をしているのが解ったのか、傍らにいたジョフリーがマーティンにささやいた。


「わかっている。とにかくこの戦場の混乱を打破しなければな」

「何か策があるのですか?」

「いや。・・・だが、私には他に出来ることがないのでね」



マーティンはそううそぶいて、戦場全体へ響き渡る程大きな声で叫んだ。




107-10

「聞け!帝国の戦士たちよ!
我はウリエル・セプティム7世の嫡子にして
第22代皇帝、マーティン・セプティムである!」



どこまでも響く強い声――――。
つい最近までただの牧師だったこの男の身体のどこから、そんな声を出したのだろうか。

マーティンの第一声は剣戟の騒音すらかき消し、戦場のまったんにいた兵士にまで届いた。


「マーティンだって?・・・皇帝の血は暗殺事件で絶えた筈じゃ」

「聞いた事がある!ブレイドが秘密裏に保護していたセプティム最後の血統だ!」

「じゃあドラゴンファイアは復活するのか!望みはあるんだな!!」



兵士たちの動揺が次第に希望へと変わり始める。
その情報の波が広がっていったのを見計らって、マーティンは更に言葉を続けた。


「諸君、遅ればせながら皇帝は帰還した。
だが兵士たちよ、異形の怪物たちにまだ怯えてはいないだろうか?
多勢を前に死を覚悟していないか?劣勢だとは思ってはいないか?」



そこでマーティンは一拍置いて、そして言った。
















107-11

「ノーだ!
諸君らの意志があればこの戦いは勝利できる!
アカトシュ神に祝福されしセプティムの名の下に、必ずだ!


ミシックドーンは既に滅び、この侵攻ももはや奴らの最後の悪あがきにすぎない!
私がドラゴンファイアの儀式を行えば全ては終わる。
再び平和の証たる竜の火を灯すために、力を貸したまえ、勇者達よ!」

















107-12

「For the Cyrodiiiiiiiiiiiiiiiiiiiil!!」

兵士たちがわっと歓声を上げた。

(ブルーマの時と同じだな・・・)

デイドラを初めて見る兵士達の恐怖を取り除くと共に、この劣勢下で落ち始めていた
帝国軍の士気を一気に取り戻しやがった。


「大した役者だぜ、マーティン」

「言っただろう、王になると。その為なら役者でも道化にでもなろう」



マーティンは笑いながらそう言ったが、良く見ると足が少し震えていた。


「『名君は100本の剣を道連れにする』という。
・・・少し怖いよ。私は人を思い通りに操る死神かもしれないな」

「生きるか死ぬかの時に反省なんてしてらんねーよ。マーティンの判断は間違っちゃいないさ。
少ない選択肢と制限時間でよくやったって自分を誉めてやってもいいぜ」






107-13

「どの道やらなきゃいけない事は一つだけだ。
あんたと行く道連れなら、俺は最後まで付き合ってやる」

「フフ、苦労するかもしれないよ」

「苦労なんかクヴァッチからずっとしっぱなしだぜ?」

「違いない」

「行こうぜ―――戦友」

「・・・ああ、行こう、友よ!」












107-14














注釈



●ブラヴィル

ブラヴィルが更にスラム化するMOD入れたいんですが、相当重くなりそうなので
二の足踏んでます。

言うほど不良の街でもないんですが・・・よくよく探してみると普通の家にスクゥーマ(麻薬)が
あったりとかそこはかとなくマッドな街だったり。


●ノーだ!

個人的にマーティンの名セリフだと思ってるので再び言わせてみました。



●あんたと行く道連れなら

ウチのプレイヤーキャラだけかもしれませんが、表情変更MODなんか使わなくても
マーチンと目が合うと自然とニッコリするんですよねこの人・・・。
ちなみにエキドナ相手の時は基本的に無反応。

正直お前らもう付き合っちゃえよと何度思ったことか(何)



●オブリゲートの天候

今回の撮影で気付いたんですが、オブリビオン・ゲート内やゲート近辺の天候って
実は非常にいい光源スポットかもしれません。
HDR+アンチエイリアスx4でプレイしてるんですが、ゲート内の光源はまたちょっと違う趣があります。


おっさんビリオンな展開が続いたので久しぶりにエキドナさん。切り抜きした以外は無加工です。
107-15

後ろでダークエルフの女性はただの通行人です。あしからず。

基本的に赤く染まってしまうので幻想的な場面が作りやすいかと言われるとそうじゃないんですが。
ちなみにオブリ門と同じ天候にするコンソールコマンドはFW 836D5です。
元に戻したい時は FW 0000015Eと入力して下さい。

それにしてもいつもこのクオリティで撮られてくれれば苦労しないのに・・・
おや、誰か来たようだ(ry








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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/10/30(金) 19:29:08|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんわです~
特定のNPCとすれ違う時などで、笑顔を交わし合う時ありますよね。
お前らどこで仲良くなったんだよ?と思いますw
そしていざ決戦ですね!
  1. 2009/11/01(日) 00:44:03 |
  2. URL |
  3. かにうま #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>かにうまさん

こんばんわ。
イベント数そんなにないクエストの筈なのにずるずる尺が伸びてますね・・・;
あぁ、でも次回は遂に破壊の王子がやって来ますよ。


今回収録してて意外だったのが、ジョフリーと帝都兵を見つめ合わせても無反応なんですよね。
ブレイドって精鋭部隊の割にあんまり知名度高くないのかもしれません。
隠密的な側面もあるし、知る人ぞ知るという事なのでしょうか。

逆にエキドナさんは生い立ちがCute Elvesなせいか初期の頃は市民に対してやたらつっけんどんでした。

避難民「クヴァッチの惨状がどうのこうの」

エキドナさん「放っておいてくれ!」

・・・マジェラの子守でストレスが溜まってるんでしょうか。
  1. 2009/11/01(日) 01:10:42 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

始めまして、ヤマネコXと申します。
以前より拝見しておりましたが、中々コメントを残せずにいました。

今更ではありますが、既存クエストの進行上にありながら、キャラクターの魅力でここまで面白くなるのかと感服してしまいます。
マジェラとエキドナの淡々としつつも、しっかり結ばれている絆が素敵です。

帝都防衛戦
Bruma防衛線の時も思いましたが、奮起して大軍を迎え撃つ構図というのが熱いですよね。
ハリウッド映画のようなシーン展開に鳥肌ものです。
タヌキ面のマーティンが、この時は凛々しく見えるのがまた不思議w

長々と書いてしまい、申し訳ありません。
続きを楽しみにしておりますっ。

最後に、もしよろしければ、ウチのブログでリンクを貼らさせていただいてもよろしいでしょうか?

ではでは。
  1. 2009/11/01(日) 14:54:14 |
  2. URL |
  3. ヤマネコX #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> ヤマネコXさん

そちらに足跡つけまくってると思いますので今更ですがはじめまして(^^;
あのジジイがこんな可愛い子を・・・!と思いながら少しずつ読ませて頂いてます(何)
アルゴニアンから見たら人間もみんな同じ顔に見えるのかもなー、というのは前から思っていたので
なるほどなるほどと思いながら見てました。
サラマンダーいいキャラですねー。


>ハリウッド映画のようなシーン展開

すごく影響されてると思います;
インディペンデンスデイとか、ハイハイアメリカ万歳、と思いつつも演説シーンではグッときてしまいますね。

元々ファンタジーでの演説シーンは華のひとつですが、Bruma防衛戦で皇帝としての威厳に覚醒した
マーティンの異常なカッコ良さを見るとやっぱりアメリカ人はこういうの好きなんだなーとしみじみ思います。


>既存クエストの進行上~

元々はOblivionというゲームの紹介の意味も含めてリプレイ日記をやるつもりだったのですが、
MODやCSが使えない家庭用版を脳内妄想で補完しながら遊んでいた頃の記憶が甦ってきて、
ボーラス登場の辺りから既存キャラいじりをはじめて今の形になりました(笑)

私の場合はVanillaの秀逸なシナリオに妄想や解釈を加えて肉付けしてるだけなので、
オリジナルキャラを中心に物語を展開している方たちよりはむしろ楽かと。
その分、プレイヤーの方にOblivionのキャラクター達をもう一度楽しんでいただけたら幸いです。


>リンク

大歓迎でございます。
こちらにも貼らせてもらいますねー


  1. 2009/11/01(日) 20:20:14 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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