TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【プレイ日記99】 Knight's Blade 【Paradise #16】

「もはやタムリエルは奴らにとって都合のいい『正義』で塗り固められたまがい物の世界にすぎん。
だからこそ破壊する。すべてをな!
そして世界は再び、キャモラン朝だけが唯一の王国だった時より始まるのだ!」

「世界が滅びたら王国も何もねぇだろうが!」

「その為の『楽園』だという事がまだ解らぬか。
ここは浄化されたタムリエルを新たに支配する、選ばれし者達を集めた『箱舟』よ。
九大神とセプティムに毒されし凡愚どもなど我が王国には不要。
ならば不要なる者どもは淘汰されるべきだ。無論、貴様もだ、英雄ッ!」


刹那、キャモランの手から再び雷撃がほとばしった。


「雷気を嫌いしマナ、屈強たる防壁ッ!」


が、その一撃が俺に届くことはなかった。
間一髪で俺の前に滑り込んだエルダミルがキャモランの魔法を受け止めたのだ。


「ぬおおおおおおっ!」







99-01

「大丈夫か、エルダミル?」

「全ては防ぎきれなかったが、大した事はない…。
私の対雷の盾の呪文でも威力を減衰しきれないとは、さすが師という訳か…」

「悪い、不意を突かれた」

「謝る事はない。助けられるのが私しかいなければ助けるしかない」

「お前―――」

「『仕方がない』ことだ。・・・そうだろう?」



そう言ってエルダミルはニヤリと俺に笑って見せた。


「へっ、言う様になったじゃねえか」

「ですが、そう何度も耐えられるものでもないですね」







99-02

「エキドナ」

「エルダミル、あなたも今の防御魔法でかなり消耗した筈」

「…確かにな。だが、師に近付けない事には勝つ事は出来ん」

「側近は片付けてきました。彼らが復活する前に決着をつけましょう」



エキドナとエルダミルは互いに顔を見合ってうなずいていたが、
俺には意味がわからなかった。どうやら魔術師同士の会話をしている様だ。


「一体どうするつもりなんだ、お前ら?」

「マジェラをキャモランのところまで送り届けます」

「あん?」

「ここには師の魔法から身を守る遮蔽物もない。私と彼女の力で
防御魔法を展開し、師の魔法を弾く。その隙に君は師に接近するんだ」

「お前達を囮にしてキャモランに近付けってことか?」

「師の魔法を見ただろう?他に方法はない」

「彼の側近たちが動けない今がチャンスです」







99-03

「…俺の相棒を貸してやるんだ。絶対に死ぬなよ」

「私が何故楽園にいるのか忘れたのか?言った筈だ、『信じてくれていい』と」







99-04

「お祈りは済ませたか、無力な九大神どもに」


余裕たっぷりに、マンカーキャモランが口を開いた。


「残念だが、俺は別に何かを崇拝してる訳じゃないんでね」

「祈る神すらいないという訳か。やはり凡愚よの」

「信じるものは、あるさ」






99-05

「アンタの言い分は良く解った。だが余分なケチがついたよな」

「何?」

「皇帝を殺して、オブリビオンを開いて、一体どんな狂気の大悪党だと思ってたんだがな…
つまるところがタダの復讐かよ。つまらねぇ事この上ないぜ」

「貴様―――」

「聞けよキャモラン。
お前が大嫌いなセプティムの最後の生き残りはな、イヤイヤながらその家督を継ぐ事にした。
過去の栄光のためでもなく、この世界の覇権を握るためでもない。
いつまでもご先祖様の思い出を大事にして『あの頃に戻りたい』なんてわめいてる
お前とは格が違うんだよ」

「我を愚弄する気か」

「あぁ愚弄するね!『俺が嫌いなアイツも世界も大嫌い』さんよ。
そもそもアンタがゴチャゴチャやんなきゃマーティンがセプティムの御輿に
担ぎ上げられる必要も無かった!
クヴァッチの人達があんな目に遭う必要なんて無かったし、
ボーラスが死ぬ必要だって無かった!
俺の横にいるコイツがアンタの口車に乗せられてひねくれる必要だって無かったんだ!」

「マジェラ―――」

「あるいはアンタにも何か正しい理由があるのかもしれない。
…が、復讐がしたいのなら、ここまで俺達と世界を巻き込まなきゃ良かったのさ」



世界を破壊してまで帝国とセプティムの全てを滅ぼしたいマンカー・キャモランの怨恨と哀しみは、
俺には解らない。

だが、もはや永久に理解することはないだろう。
俺達はもう、相容れない。
奴は言葉を尽くす前に、俺達からあまりにも多くのものを奪っていってしまった。






99-06

「テメェのくだらない自分勝手で、俺達の明日まで持っていくな!
これ以上俺の信じるものを奪って行くなら、テメエはここでブッ倒す!」

「目に見える事しか信じぬ愚かものめが!何もセプティムへの怨恨だけではない、
九大神を神に頂くこの世界がどれほどいびつな物であるかまだ解らぬか!」

「世界はいびつでちぐはぐで当たり前だ!だからいろんな奴がいる。
それが幸福な世界だとはお世辞にも言い難いが、だからといって
タムリエルの住人たちはお前ほど世界に絶望してやしないッ!」

「若造がッ!」



激昂したキャモランが胸の前で印を切る。
あの呪文は…また雷撃が来る!


「エキドナ嬢っ!来るぞ!」

「はい!」



エルダミルが合図し、2人は一斉に同じ呪文を唱え始める。


「雷気を嫌いしマナ、屈強たる防壁…」

「通さぬ盾、貫けぬ鎧…」







99-07

「Lightning Storm!!」

「「我が友を護る殻と成れ!」」


キャモランの指先から光の束が放たれた刹那、エルダミルとエキドナの前に魔法の壁が完成する。
2つの魔法は激しくぶつかり合い、お互いを相殺した。


「今だ!次の詠唱のスキを与えるな!」


エルダミルの声に押される様に、俺は地を蹴った。


「馬鹿が!すぐには次を放てぬと思ったか!」

「何っ!?」







99-08

キャモランの杖が光り輝く。
エンチャントされた魔法の杖か!


「クソッ!」


キャモランの杖から再び雷撃が放たれる。
俺は躊躇せず持っていた『北風』を雷撃めがけて投げつけた。

雷撃は俺には向かわずそのまま北風に直撃し、北風の魔力とぶつかり合い、爆ぜた。


「魔法の武器か!だがまだだッ!」

「エキドナーッ!『神風』だッ!」

「・・・っ!」



一瞬ためらった後、エキドナは俺に『神風』を放ってよこした。
この刀は使用者の体力をも消耗する。エキドナが迷ったのはその為だろう。
だが、この刀の魔力なら―――!


「Lightning Blast!!」

「頼むぜ神風ッ!!」






99-09

神風の魔力がキャモランの放った雷撃を斬り裂く。
大丈夫だ―――いける!

と、思った矢先、がくん、と身体の力が急速に抜けていった。
カステットと戦った時よりも消耗が速い。…無理をし過ぎたか!?


「そこまでだ!」


その様子を見てキャモランは高らかに笑い、俺にトドメを刺そうと再び杖を振り上げた。


「させるかぁッ!」






99-10

「エルダミルッ…!貴様いつの間に!」

「立て!マジェラ!ここで倒れては後世までの笑い者だぞ!
今の内に速く!」



そうは言っても、かなりキツいぜ、コレは。
悲鳴を上げる四肢に力を込める。

立てよ。
立てよ、俺。もう少しで終わりだ―――


「身体を拘束した位でッ…魔法など撃てるわっ!」

「何ッ!」



エルダミルに掴まれながら、キャモランは驚異的な速さで魔法を練り上げる。


「喰らえッ!英雄ッ!Electrocution!!」


キャモランの手の平から、今まで以上の量の雷の束が俺目掛けて襲い掛かった。















―――『俺がいれば楽勝だろ、ルーキー?』
















99-11

果たして、キャモランの放った雷撃は俺に直撃し
―――とっさに背中から出した盾がその総てを受け止めていた。


「馬鹿な…魔力を弾いているだと!?」

「あれは…ボーラスの…」









『俺がいれば楽勝だろ、ルーキー?』









80-15

あぁ。
すっかり忘れていた。
お前と一緒に戦っていた事。
俺をキャモランの前へ送り出す為に、多くの人々が戦ってきた事。

疲れてる場合なんかじゃ無かった。
―――欲しいのは、あと1撃。


















俺は神風を放り捨てた。
全ての力を前に進むのに使う為に―――。

99-12

動け。















99-13

動けよ、俺の足。
















99-14

走れ、何よりも速く。
飛べ、どこまでも強く。
この一瞬だけでいい――――!
















99-15

「「「「動け!!」」」」
「おおおおおおおっ!!」









俺が最後に選んだ武器は―――最も長く旅を続けてきた相棒。

最も多くの勇者たちと一緒に戦ってきた剣。

俺は万感の想いと共に、その剣の名を高らかに叫んだ。

「貫けッ…テンペストブリンガァァーーーッ!」







99-16


「馬鹿なッ…!!」
「おおおおおッ!!」










スポンサーサイト

テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/10/15(木) 01:34:25|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<【プレイ日記100】 沈む暁に明ける夜 【Paradise #17】 | ホーム | 【プレイ日記98】 簒奪者キャモラン 【Paradise #15】>>

コメント

エルダミルーーーー!!
心中はどんな感じなんでしょうかね。。。
ラスト1枚のSS、表情が凄く良いですねえ!

wktkしながら更新待ってます♪
  1. 2009/10/15(木) 19:23:11 |
  2. URL |
  3. かにうま #-
  4. [ 編集 ]

ボーラスぅ;

編集やべぇ・・・。
なんか、自分の信仰している神が『俺が嫌いなアイツも世界も大嫌い』さんの信仰神の後援って・・・。

でも、この戦いは応援しちゃいますね!
大儀ある激戦、素晴らしい編集。
尊敬しちゃいます><
  1. 2009/10/16(金) 13:53:39 |
  2. URL |
  3. 画竜点睛/件 #-
  4. [ 編集 ]

Re: ボーラスぅ;

>かにうまさん

>心中はどんな感じなんでしょうかね。。。

なんという先読みΣ
彼の心中については次回で明らかに…

>ラスト1枚のSS、表情が凄く良いですねえ!

撮ってる本人はキャモランのSurpreise顔がしばらくツボにハマって吹いてました(何)
この回はやりたい表情、構図を手持ちのポーズMODでどうやって撮るか
かなり悩んだのでそう言って頂けると嬉しいです。


>件さん

ひとえに編集ソフトの力です(笑)
ホントはゲーム内で再現したいのですが半ば力技。
こんなエフェクトがあったとしてもウチのPCじゃ止まりそうですが;


>『俺が嫌いなアイツも世界も大嫌い』さん

時々、洋ゲーや映画の吹き替え独特の言い回しを意識して書いてます。
思い出した様にやるんであまり雰囲気作りは果たせてませんがorz
アメリカンの皮肉は痛烈。

マジェラも結局はシロディール側の人間なので、ディードラ信徒の視点になってみれば
また違う視点もあるかもしれません。

清濁併せ呑むというか、ファンタジーの割に正邪はっきりしないグレーなところも
オブリビオンの自由度の高さのひとつですから。

  1. 2009/10/16(金) 19:48:02 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kirinsasidchemistry.blog47.fc2.com/tb.php/124-3565bc21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

天気輪

Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

Twitter@Tengkiring


このサイトはリンクフリーです。

カウンター

Visit:

Now Online:

検索フォーム

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
登場人物紹介 (4)
もくじ(RP小説) (3)
RP小説-メインクエ篇 (121)
RP小説-戦士ギルド篇 (15)
RP小説外伝-青鬼篇 (20)
RP小説外伝-しろメル篇 (11)
RP小説外伝-短篇 (2)
もくじ(自作MOD) (1)
自作MOD (20)
もくじ(その他) (1)
CS・ツール (20)
MOD紹介 (29)
他作MOD配布 (1)
Legend of Diva攻略 (5)
雑記 (53)
Fallout3/NewVegas (5)
他のゲーム (5)
戯言 (8)
事故創作 (1)
未分類 (0)

ブログ記事ランキング

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

World-Word-翻訳

英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ

Twitter

アンケート

無料アクセス解析

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。