TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記97】 マンカー・キャモラン 【Paradise #14】

ルーマとレイヴンに促され、神殿の扉をくぐると、開けた空間が広がっていた。





97-01

「少し、薄暗いですね」

「だが、石造りの建物にしちゃ不自然に明るいな…どっから光を入れてるんだ?」

「ここは師の作った世界。…そんなものはどうとでもなる」



そういうエルダミルの視線の先は、部屋の奥にある玉座に注がれていた。

そこに座る青いローブの男には見覚えがあった。
一度は『聖域』で見つけたものの、やむを得ず逃してしまっただけに、その顔は忘れよう筈もない。


あれこそが、今回の一連の事件の首謀者。
俺達の敵――――マンカー・キャモラン。






97-02

「ずっと待っていたぞ。古きタムリエルの英雄」

玉座にふんぞり返っていた上半身を大仰に少しだけ起こして、キャモランは言った。

「古き?」

「そう、お前は死に行く時代の最後のあがき。お前の息は絶望という淀んだ空気だ。
…デイゴン神は誰にも止められぬ。我らの世界を分かつ壁はじきに崩れ去るのだ」






97-003

「そう、すぐに。すぐそこにだ。
今に世界のぼやけた境界線は消し去られる。
タムリエルは再びオブリビオンと1つになる!
ミシックドーン(神話の夜明け)はすぐそこまで来ているのだ!」

「それを為そうとするあんたの目的は何だ?」



俺はキャモランに問い正した。


「タムリエルをオブリビオンに還すこと。ディードラを信奉する私が世界を正しき姿に
戻したいと思うのは自然なことだろう?」

「その為に何人死んだと思ってる?」

「裏切者のナインの信者どもが幾ら死のうが知った事か!」



と、突然キャモランはカッと目を見開き、激しい口調でまくしたてた。


「奴らは真実を隠蔽し、自分達こそがタムリエルの神だと騙る詐欺師だ!
これが我らとディードラにとってどれほど屈辱か貴様らには解るまい!
帝国は更に奴らの権威を笠に着てこの世の王のごとく振る舞っておる。
この世界は、正されるべきなのだ。破壊の神の殺戮によってな」

「だが、その説は果たして正しいのか、師よ」






97-03

「…ほう、エルダミル。貴様が師に意見するか」

「権威に屈するなと私に教えたの貴方だ。答えていただこう、師よ」

「教団を捨て、師に反旗をひるがえしまだ尚言う事があるというか。聞こうではないか」

「確かに、もしロークハンが不死のディードラであるとすれば、タムリエルは
オブリビオンに作られた領域のひとつとする貴方の言葉は正しいのかもしれない。
だがあえて言おう。その説は未だ仮説の域を越えてはいない筈だ!」

「ほう?」

「何故なら先のモロウィンドでの紛争以来、ロークハンの心臓は行方知れずとなっている。
仮にあなたの説が正しかったとしても、今現存するかどうかわからない物が不死であると
どう説明するおつもりか?」

「創世記に死んだとされたロークハンの心臓が生きたまま発見された。それでは足りぬと?」

「単に長命だっただけかもしれない。始原のエルフの様に。
検証なくして真理を唱えるのは学問ではない。これも貴方がおっしゃった事だ、師よ」

「従順さの裏に、そんな顔を隠し持っていたか、エルダミル。
貴様も所詮は凡夫だったと言うことか…」

「何?!」






97-04

「よくそこまで思索を追及した。それは誉めてやろうエルダミル。
確かに私が唱えたロークハン・ディードラ説は仮説の域を出ぬものに過ぎん。
だがそれは、ミシックドーンの正当性を何も知らぬ凡愚どもに示す為のプロパガンタに過ぎん」

「プロパガンタ…だと!?」

「我が真の目的は九大神とその権威でタムリエルを統治するセプティム家の根絶。
そして奴らによって作られた偽りだらけのこの世界を破壊すること。
それこそが、キャモランの名を継ぐ我ら一族の使命」



キャモランは立ち上がり、壇上から俺達を見下ろした。


「セプティム一族との長きにわたる戦いは、私の勝利で終わる。
皇帝は死んだ。貴様らが王家のアミュレットと呼ぶ竜の遺物も私の手中にある。
・・・そしてセプティム最後の血筋の最後のあがきが、私の前に立っている。
我が力の中枢にな」






97-05

「言ってる事は解らないが…要するに相容れないって事だよな。俺達は」

「雌雄を決する時がきたようだな、英雄」

「その呼ばれ方もいい加減聞き飽きたぜ、悪党」






97-06

「俺はこの世界にもう疲れた。
アンタを倒して、さっさとシロディールに帰らせてもらうぜ、マンカー・キャモラン」















注釈



●ロークハン=ディードラ説はウソなのか?

ロークハン=ディードラ説はシリーズで初めて提示された衝撃の事実なのですが、
今作最大の謎でもあります。

理由はエルダミルの言う通り、現在ロークハンの心臓は行方不明となっているためです。
その所在についてはTES3Morrowindのネタバレになるのでここでは詳しく書きませんが、
結論から言うとロークハンの心臓は既にタムリエルには存在しません。

そのため、キャモランの提唱するこの事実は実際のところ多くの疑問を残しており、TES5以降の
伏線になっているのではないか…と私は考えています。

ただ、このロールプレイ記についてはTES4単体で完結させるつもりでいるので
キャモランの性格付けについてはメインクエストであまり語られていない彼の素性も踏まえつつ、
大幅な改変創作を加えました。

ゲームの根幹に関わるところなのでここまで激しく変えて良いものか悩んだのですが、
これもひとつの結末ということでご了承くださいm(_ _)m


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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/10/14(水) 19:57:04|
  2. RP小説-メインクエ篇
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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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