TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【プレイ日記96】 英雄の背中 【Paradise #13】

「万能たるマナ、神鳴れ、雷ッ!」





96-01

エルダミルの手の平から放たれた雷撃が宙を裂く。
その一撃を受けたズィヴィライはバチバチと火花を散らしながら激しく痙攣し、
やがて糸の切れた人形の様にバタリと倒れた。


「…ホントに口だけじゃなかったんだな」

「アルケインの大学生程度の能力さ。師は…キャモランは更にこの上を行く」

「マジかよ…」



魔術師の力というものに改めて戦慄しつつも、俺達は先へ進んだ。
途中、何度かデイドラと遭遇する事になったが、エルダミルの的確な指示と魔法の力のお陰で
何とか地上に出る事ができた。







96-02

地上に出てしばらく進むと、山腹にそびえ立つ巨大な像が目に入った。


「…悪趣味だなぁ」

「ちょっと、可愛いかもしれません」

「はぁ?」

「足が微妙に短いところが笑いを誘います」

「…」







96-03

「それがメエルーン・デイゴンだ」


物珍しく像を眺めていた俺達にエルダミルが解説してくれた。


「鬼の形相と4本の腕。
ディードリック・プリンスの中でも特に暴力と殺戮を好むと呼ばれる破壊神だ。
ミシックドーンの主神でもある」

「これが連中の親玉か・・・なるほど、悪そうな顔してるよな」



俺が素直に感想を述べると、「そうだな」とエルダミルも頷いた。


「…だが、この『楽園』には他に祈る相手がいなくてな。
情けない話だが、ここでよく懺悔しては泣いたものだった」

(人間切羽詰まると何にでも助けを求めるモンだな…)

「ある日、間が悪い事にそれを師に見られてしまった。
幹部だった私が『禁断の小洞窟』で看守などという役をしていたのはその為さ。
…君のお陰で久しぶりに空を見た気がするよ」

「…この空も作りもんだ」

「?」

「見える所は飾り立てて、汚ねぇモノは全部地下に押し込めて…
最初はビックリしたけどさ、知れば知るほど、居心地悪くなるんだよな、ココ」

「…ふむ」

「早く帰ろうぜ、シロディールにさ」







96-04

「…面白い男だ」

「そうですか?」

「人間が作った場所なのに、ここには人間がいない。それは確かに気持ち悪いな。
君の主は、なかなかに哲学者だな」

「気遣いですよ」

「うん?」

「多分、あなたに昔話を切り上げさせたかったのかと」

「そうか…つまらない話をしたな」

「いえ、ちゃんと聞いてたと思いますよ」

「…どういう事かね?」

「昔、彼が言ってました。『過去は振り返る物じゃなく、背負っていくものだ』と」

「・・・」

「ちゃんと聞いてると思います。あなたの無念も、後悔も。
今はそれで充分だという事なのでしょう。
…私にはよく解りませんが」

「・・・そうか」
















***
















96-05

「来たか、セプティムの犬よ。この時を待っていたぞ」


しばらく奥へ進むと、巨大な神殿が姿を現した。
キャモランが待っていると言っていた、『ケイロック=アガイアロア』とはここの事だろう。
そして、神殿の入口にはミシックドーンの赤いローブを着た男女が待ち構えていた。




96-06

「…誰だ?」


向こうは俺の事を知ってるらしいが、全く記憶になかった。


「…さっき言ったろう、キャモランの子供のルーマとレイヴンだ」


しかめっ面をしながらエルダミルが俺に耳打ちした。


「会えば解ると思ってたけどさ…お前らおそろいの服のせいかみんな同じ顔に見えるんだよな」

「2人とも大幹部だぞ?君は自分が戦ってきた相手の顔も覚えてないのか」

「お前は今まで食べたパンの数を覚えているのか?」

「今振るのかっ!それをッ!」



エルダミルも意外とノリのいい性格だった。
バードといい勝負かもしれん。意外なところに逸材がいたものだ。


「何をごちゃごちゃ話している」


などとニヤけていたら、キャモランブラザーズのごつい男の方に怒られた。




96-07

「父をこれ以上待たせるな。ずっとお前達を待っていたのだぞ。
ここに来たのは父に会うためだろう?」

「ついでにアンタらの顔を必死で思い出そうとしてたんだけどな、ゴメン、無理みたいだ」

「貴様・・・っ」

「安い挑発に乗るのはやめなさい、レイヴン」

「ルーマ、しかしだな…」

「お前の言う通り、父は長いことお待ちです。これ以上お手をわずらわせるのはおやめなさい」

「ぬ…」



レイヴンと呼ばれた男の方と比べて、女の方――ルーマは冷静な性格のようだった。




96-08

「もっとも、貴方がたがこれ以上何をしようと無駄な事ですがね」


柔らかい口調とは裏腹にどこか冷たさを感じる人物ではあったが。


「我々を止められるとでも?英雄。
まもなくメエルーン・デイゴンが神話の時代より初めてタムリエルに降り立ち、
我々の勝利を完全なものとしてくれるのです」

「勝利?シロディールの人間はまだ誰も負けたと思ってねえよ」

「いいえ、勝負は私たちが竜の遺物を貴方達から奪った時に既に決まっていました」

「竜の…なんだって?」

「貴方たちは『王家のアミュレット』と呼んでいましたか。
あれほどのアーティファクトを容易く奪われるとは、ブレイドのグランドマスターも
地に堕ちたもの」

「なんだと―――」

「あれは今我らの父の下にあります。
貴方達にはもう二度と奪い返せません。何故なら、貴方達は父には勝てない」






96-09

「お言葉だが幹部ルーマ、彼は幾多のドレモラを押しのけてここに立っているのだ。
あまり見くびらないでもらいたいな」

「居たのか、裏切者。相変わらず誰かの背中に隠れられると口が達者になる様だな」

「っ・・・」

「まぁ、確かに、この英雄の方が貴方よりは脅威になるかもしれな―――」















96-10

「―――あんたも大概だな」














96-11

「いつの間に間合いに・・・!」

「俺達に何か文句をつけたいなら、ジョフリーの爺さんやエルダミルじゃなくて、
俺に直接言ってみたらどうだ?
『キャモランの娘だから人を見下します』さんよ」

「・・・」

「アンタ達の言う通り、俺が用事があるのは1人だけだ。
これ以上話しても俺のツレの悪口しか出ないなら、さっさと案内してもらおうか」

「…わかりました。ご案内しましょう」







96-12

「…犬みたいな人なんですよ」


呆然とその様子を見ていたエルダミルに、エキドナが声をかけた。


「犬?」

「自分のテリトリーを汚されると、すごく怒るんです…自分の周りの人間も」

「なるほど、君の英雄は義理堅い男なのだな。
ジョフリーという男、伝説のブレイドだったそうだが、彼にも中々愛されている様だ。」

「…あなたもです」

「私が?」

「マジェラに協力すると言った時から、貴方も彼のテリトリーに入ってるんです。
…私には理解しかねますが」

「…君は彼にはいい相棒だな」

「はい?」

「いや、何でもない。
…クヴァッチの英雄、か。甘い男だな」



それが忘れえぬ記憶なのなら。
それが慰められる物ではないのなら。

それは『仕方ない』ことだ。

出来る事は、代わりに怒ってやる事だけだ。


「そうして他人の過去や怒りまでも背負ってここまで来たのか…。
よくここまで生き延びてこれたものだ」
















96-13

「だが―――広い背中だな」














注釈



●神鳴れ、雷ッ!

エキドナには当たってませんよ。ええ、ホントですってば。


●微妙に足が短いところが~

遠くから見るとそれなりにかっこいいんですが、
上から見下ろすと妙に短足に見えます。
ポーズももう少し何とかならんかったのか、と正直思うんですが。


●この『楽園』には他に祈る相手がいなくてな。

TES世界の神々は基本的に「実在する神」なので、この世界の人々も「どの神を信じるか」
というより「どの神の恩恵にすがるか」というスタンスを取っているので信仰心があつい人たちが
多いんじゃないかと。

特にディードラ神は面白がって色んな力を割と簡単に人間達に貸し与えてくれるのですが、
大抵そういう事をするのはキチ○イなので迷惑な事この上なかったり。


●お前は今まで食べたパンの数を覚えているのか?

古い漫画だし絵が非常に濃いので敬遠してたんですが、読んでみたら非常に面白かったです。
個人的には1~3部の流れが一番好きでした。


●あんたも大概だな

今のマジェラのステ振りは腕力敏捷メインでたまに体力、運動を上げるといった調子なので
天気輪の中ではこんなイメージ。
あんまりプレイ記には書いてませんが基本的には弓も使える剣士です。
回復は全部エキドナ任せ。
その分エキドナの攻撃魔法を弱体化させる事でバランスを取ってます。

魔法にはやたらと打たれ弱いのでこのクエストは非常に苦労しました…


スポンサーサイト

テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/10/13(火) 21:25:11|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<【プレイ日記97】 マンカー・キャモラン 【Paradise #14】 | ホーム | 【プレイ日記95】 フレンドリーファイア 【Paradise #12】>>

コメント

うん、当たってない

魔法は最近めっきり使ってないなぁ、何せアッチの人。メンバーに使ってる猫いますがねw

破壊の王子の神像ってあんな所にあったんだw
ズルイ、ズルイぞ!うちらアンタの後援会だぞ?

食べたパn(ry
暗殺した人の数なんて覚えてるか?でしょうか。
  1. 2009/10/14(水) 10:45:10 |
  2. URL |
  3. 画竜点睛/件 #-
  4. [ 編集 ]

Re: うん、当たってない

>件さん

だから当たってないんですってば(しつこい)

デイゴンの神像は禁断の洞窟を抜けてケイロック・アガイアロアへ行く道と
逆の方向に歩いてくとありますよ。
それなりに見応えありますので次に楽園へ行く時には是非。
  1. 2009/10/14(水) 19:56:37 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kirinsasidchemistry.blog47.fc2.com/tb.php/121-19c9053b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

天気輪

Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

Twitter@Tengkiring


このサイトはリンクフリーです。

カウンター

Visit:

Now Online:

検索フォーム

最新記事

カテゴリ

はじめに (1)
登場人物紹介 (4)
もくじ(RP小説) (3)
RP小説-メインクエ篇 (121)
RP小説-戦士ギルド篇 (15)
RP小説外伝-青鬼篇 (20)
RP小説外伝-しろメル篇 (11)
RP小説外伝-短篇 (2)
もくじ(自作MOD) (1)
自作MOD (20)
もくじ(その他) (1)
CS・ツール (20)
MOD紹介 (29)
他作MOD配布 (1)
Legend of Diva攻略 (5)
雑記 (53)
Fallout3/NewVegas (5)
他のゲーム (5)
戯言 (8)
事故創作 (1)
未分類 (0)

ブログ記事ランキング

最新コメント

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

World-Word-翻訳

英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ

Twitter

アンケート

無料アクセス解析

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。