TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記88】 蒼紅一騎打ち 【Paradise #5】

87-13

「ドレモラは力ある者を差別しない。例え虚しく命を燃やす定命ある者であろうと。
ましてや貴様は我らと同じタムリエルの外なる世界の住人。
貴様ならば、我が軍団の一角として尊敬を得る事も出来よう」

「本気で言っているのか?」

「貴様が望むならば。そして貴様にキャラモンに至る道へと導いてやってもいい」

「さっきと言ってる事が違うぜ」

「言った筈だ。ドレモラは力ある者を差別しない。我が眷属がこの先へ行く事に何の問題があろう」



仲間になれ、と。
この前本気で命のやりとりをした奴にそんな事を言われるとは。
力のみが全ての価値基準。それ以外はただの飾り物。
ドレモラの思想は単純明快だった。

ひょっとしたらコイツらは人間よりもよっぽど純粋なのかもしれない。
純粋であるが上に、どこまでも力を追求できる。
貪欲に、時として残酷に。

だが、俺の答えは最初から決まっていた。


「…お前らが嫌いな訳じゃないが、ひとつだけ気に食わない事がある」

「ほう?」

「俺はお前らの地元みたいな暑い所が嫌いだ」




その言葉を聴いた途端、ドレモラが豪快に笑った。



「…良くいった。良く言った英雄。貴様は実に正しい」


さも愉快そうにドレモラは言った。





88-01

「貴様は実に正しい。貴様は実に愉しい。こうも他者の言葉に悦びを感じたのは久しぶりだ」




肩を震わせながら、ドレモラが言った。
怯えているのではない。武者震いでもない。本当に可笑しいのだ。
興奮しているのだ。

逆に見る者が震え上がってしまいそうな凶悪な歓喜だった。


「我は人間狩りに飽いていた。
奴らは脆過ぎる。定命の物は業も魂も稚拙すぎる。
我の渇きを満たすにはあまりにもお粗末」

「なんだと―――」

「されどドレモラですら我を満足させる者はおらなんだ。
同胞とはいえ不死と生まれ着いての強靭をよいことに
鍛錬を怠り、弱気ものを嬲り殺す事にしか興味のない惰弱者ばかり。
―――故に我はかねてから思っていた」



その時、ドレモラの顔が――兜を被っている筈なのに――にやり、と笑った。





「我は、我らを倒せる者を―――人以上の存在を斬ってみたい」




88-02

刹那、ドレモラが消えた。
否、突っ込んできたのだ。






88-03

ガキィンッ!!

目の前で火花が弾けた。


「さぁ、もっと貴様を見せてみろ!あがけ!奮え!」


今までとは比べ物にならない速さと重さでドレモラの剛剣が俺を襲った。
防御が間に合わないと悟り、反射的に鎧の一番硬い部位に攻撃を合わせて凌(しの)いだものの、
その斬撃にブレイドの鎧が耐えたのは奇跡的だった。
ガギッ、と嫌な金属音が肌ごしに響く。どうやら鎧の留め金のどこかが折れたらしい。

「百分に一でも!千分に一でも!貴様が我を越える瞬間を見せてみよ!」






88-04

ドレモラの攻撃が加速する。
速く、深く、重く。
その連撃を何とかほぼ反射的に受け止めたものの…目が追いきれない!


「それが出来ぬなら―――嬲(なぶ)り殺しに死んで行けッ!!」


刹那―――














「調子に乗るなぁッ!!」

88-05

果たして、活路はあった。
ドレモラの猛撃は確かに読み切れる物ではなかったが、その分、体裁きが単調になっていたのだ。
俺はほぼ本能的に次の斬撃を見切り、半ば強引にカウンターの蹴りをドレモラの顔面に放った。

皮肉にも、あの夜マーティンに食らった直伝の飛び回し蹴りだった。
防戦一方で何でこんな事が出来たのかは解らない。
正に奴の言う通り千分の一でドレモラを越えた瞬間だった。

が、今はそんな事に感動している場合じゃない。
刀を握り込め、足を踏み出せ!
俺は軋む身体に活を入れて地を蹴った。

「オオオッ!!」





88-06

のけ反ったドレモラの腹にもう一撃を叩き込む。
確かな手応えがあった。
斬撃と同時に『神風』の魔力が膨れ上がり、猛烈に奴を吹き飛ばした。


…が、ドレモラは驚くべき強靭さを見せて態勢を建て直し、
闘士としての意地か、背を地面に着けるのを嫌う様に両の足で踏みとどまった。






88-07

「ハァッ…ハッ…!」

「フウウーッ…!」



両者互いに満身創痍。
勝負は再び振り出しに戻った。







88-08

「…どれ位であろうな。面当てに傷を付けた者と死合うたのは久しぶりぞ」
ガラン、と乾いた音が地面を叩き、ドレモラが兜を脱ぎ捨てた。







88-09

どんな顔をしているのかと思いきや、何処にでもいる、普通のドレモアだった。
形容しがたい色の肌に、額から突き出た二本の角、反転した瞳の色
―――しかしその双眸は、強靭な意志の力を感じさせた。


「…わからぬ。読めぬ!勝ち負けが解らぬ戦いなど何時ぶりぞ。
貴様に対する認識をまた改めねばならぬ」



そう言いながらも、どこかドレモラは嬉しそうだった。


「定命の者どもに、とはいえ流石は英雄と呼ばれる剣士よ。
認めよう、貴様は我が一族と等しく闘争に愛されし者」

「アンタと俺は違う」

「違わぬ。我らは同じ剣の道を歩む者。そして定命から解き放たれし外なる世界の者。
五分であってこそ雌雄を決する事が出来るというもの」

「違うさ、ドレモラの剣士。アンタはひとつ勘違いしている」

「ほう?」

「俺の記憶はタムリエルしかない。俺の今日までの歴史はタムリエルにしかない。
俺がどこの世界の奴だろうと、俺には関係ない。
だからアンタ等の味方だの眷属だのに見られる義理なんてこれっぽっちもないんだ」



結局、そうなのだ。
過去がどうであろうと、俺が何者であろうとやる事は変わらない。

別にタムリエルにも義理がある訳ではない。
むしろシロディールに来るまでは、世界は俺に救いを与える事は無かった。

だが―――シロディールに来て俺は多くの事を学んだ。

多くの男達に、女達に出会った。
守る為に戦う者―――騎士たちに出会った。
笑顔で迎えてくれる人達に出会った。






83-06

そして――――


「聞け、忘却の彼方から来た化物共」


今なら言える。確信できる。
あの日、やり場の無い怒りに囚われた俺に向けて言った、あの言葉。


「友は言った。人間はディードラを倒せる」






88-10

「お前達にとって生は永遠かもしれないが、
生まれて死ぬまでの命を弄(もてあそ)ぶデイゴンの軍勢をタムリエルの住人は許しはしない」







80-15

「俺達がお前達に屈する事はない。
定められた寿命の者とお前達は人間を嘲るが、その魂が途切れる事は無い。
その無念も、その悲願も」



マゾーガにとってラ=ヴィンドラがそうであったように。
ブレイドにとってボーラスがそうであったように。








88-11

「聞け、ドレモラ。
お前達が奪った平穏を、お前達が刈り取った命を
俺達は許しはしない。

今からお前が戦うのはタムリエルの英雄でもなければ貴様と同じ外なる者でもない。
ただの人間だ」















88-12

「―――カステット」

「なに?」

「我が名はカステット。カステット・ギャノアー。覚えておくがいい」

「ただのドレモラの闘将のひとり、じゃなかったのかよ」

「最早貴様を侮らぬ。ドレモラは、強き者に礼を尽くす。
あくまで人間の剣士と言い張る、貴様の忠義確かに受け取った。
認めよう、貴様が我にとって強者として立ち塞がる最初の人間であることを。」

「…マジェラだ」

「覚えておこう。我に立ち向かった勇者のひとりとして長く我が剣に深く刻まれる事だろう」

「・・・もう一度言うぜ。お前がこれから戦うのは唯の人間だ。
そして、俺達は
――ディードラを倒せる」

「ならば試してみるがよい、人間!
定命なる者の遺志の連鎖が永劫を生きる我らの業を凌駕するものか!
次の一撃、我が全霊を以って打とう!応じよ、マジェラ!」

「…上等」







88-13

「推して参る!」

「走れッ!神風ッ!!」















88-14

刹那、轟雷と火炎、二つの魔力を帯びた魔剣がぶつかり合い、森に爆音が轟いた。














注釈



●カステット・ギャノアー

マンカー・キャラモンの待つ宮殿、『ケイロック・アガイアロア』に通じる唯一の道
『禁断の小洞穴』の入口を守る番人。

禁断の小洞穴の奥に進む為に必要なアイテムを持っており、話しかけると
ころしてでもうばいとるか、代わりに彼に従いちょっとしたクエストを受けるかの選択を迫られます。

…というのが本来の役どころ。
もはやオリジナルとはかけ離れた存在になってしまいました(-_-)

姓は彼の話に出てくるオブリビオン・ゲートの名前(?)から勝手につけました。
Ganonahはしとしん版ではガノナッハとなってましたが…この方が語呂が良かったので(何)
兜は演出上の小道具で、本当は装備してません。

しかしドレモラ装備ってオブリビオンではデザイン的に割と浮いた装備だと思うんですが、
悪役映えするなぁ。


●ドレモラの攻撃が加速する

今回は画像加工のオンパレード。
そういうゲームじゃねえから!!



●聞け、ドレモラ

今までマジェラを撮ってきた中で一番のベストショットではないかと思うのですが(親バカ)
Human♂はカッコ良く見える角度がかなり少ないです。主に唇のせいで…
その内彼も整形しなきゃなぁと思うのですが。
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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/09/25(金) 18:30:35|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<【プレイ日記89】 宿縁 【Paradise #6】 | ホーム | 【プレイ日記87】 宿敵、再び 【Paradise #4】>>

コメント

戦闘カッコイイ!
なんかテンション上がってきます。
そして良い所で続いてしまう。。

剣の反射がもうもう、、、
タマラナイです(∩´∀`)∩
  1. 2009/09/25(金) 20:54:51 |
  2. URL |
  3. かにうま #-
  4. [ 編集 ]

見事な編集に感服!自分にゃそんな技術ないのd(ry
破壊の王子を支援している神、シシス。その下で動いてる、とても違和感です。
暁の教団と闇の兄弟はどういったつながりなのやら。いずれは終わらせなくてはいけない道ですよね~。

家に関してのアドバイス有り難う御座います!とても参考になります^^これからも色々教えてくださいw
ではではノシ
  1. 2009/09/25(金) 23:32:19 |
  2. URL |
  3. 画竜点睛/件 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>かにうまさん

この回はかなりノリノリで書いてました。
宿敵との対決って燃えますよねー。


>剣の反射がもうもう、、、

実は以前紹介したAntare's Visual EnchantmentsというMODで追加される雷属性武器の
エフェクトだったりします。
雷属性だけ若干SSに映りづらいので何度も@連打して頑張って撮りました(笑)
あとは若干画像をいじったらこんな感じに。
個人的にも気に入ってるショットです。ありがとうございます^^

このMOD自体は全体的に素晴らしい出来なのですが、雷属性だけ他のエフェクトと比べると
ちょっと見た目が弱いかも。



>件さん

画竜点睛…ひょっとして今回のタイトルの元ネタが解ってらっしゃるんでしょうか(笑)


>破壊の王子を支援している神、シシス。

wikiにそんなネタありましたね…その辺の詳細は不明ですが
闇兄弟によると彼らはシシスはディードラではないと主張してるとか。
謎の多い神様ですね…神ですらない神という説も。
ぶっちゃけどうとでも解釈できそうな気m(ry

ご覧になれるか解りませんが、TES世界の神様についてはこちらで詳しく紹介されてますよ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1336983
  1. 2009/09/26(土) 19:46:09 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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