TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記85】 魔人の棲家 【Paradise #2】

オブリビオンゲートに侵入した時と、感覚が似ていた。

足元から地面が消え、どこかの方向に向かって落ちていくあの気持ち悪さ。
下に落ちているのかもしれないし、上に「落ちている」とさえ錯覚させる。
視覚に頼っても何か見えているのか見えてないのか解らない
―――こればかりは言葉では形容できない。

とにかく、身体は動いているのに方向が解らないというのは吐き気を伴う苦痛だったが、
慣れ、というのは怖いもので、それでも最近は何とかやり過ごせる様になってきた。

ゲートの向こうに辿り着くまで、じっと目をつぶる。
肌に「空気」を感じる様になった時にはもう向こう側に着いている。

「楽園」なんて言っても、恐らくはディードラ達が住みやすい環境なのだろう。
目を開ければ、あの地獄のような荒野がまた待っている――――筈だった。





「・・・場所を間違えたのか?」





85-01

ゲートを抜けた先で俺達を待っていたのは、シロディールにも劣らない美しい森だった。
むしろ空気はシロディールより澄んでいる。




85-02




85-03




85-04

「シロディールよりもマナの流れが穏やかです」


エキドナも怪訝に思ったのか、そう感想を漏らした。

そう。
オブリビオンの荒野を想像していたギャップもあっただろうが、この世界は綺麗すぎる。
まるで万人が描く理想郷を体現したかの様な――――


『ほう、セプティムの犬か』


頭上から声が響いたのはその時だった。






85-05

「誰だ?」

『君達の宿敵だよ。ミシックドーンの長、デイゴンを降ろせし司祭・・・』

「マンカー・キャモラン!?」

『我が楽園へようこそ。古代語でガイアー・アラータという。
これが過去の風景だ…そしてこれからのな』



俺達の問いには応じず、何処からか響くキャモランの声は耳障りな笑いを立てた。


『ほう、ほう、ほう…アイレイドの人形に外なる者どもの眷属か。
面白い顔ぶれが来たものだ』

「何処にいる!?」

『ここは我が信徒が高貴なる使命に備え修行を積む場所。浄化されたタムリエルに君臨する為のな。
目を上げ、ケイラック・アガイロアを見よ。楽園の頂に我が座はあり』

「…高みの見物って訳か」

『お前が本当に勇者となる運命ならば、その庭園の脱出にそう時間はかかるまい。
我はここでお前を待つことにしよう』



そう言って、キャモランの声は消え、空は再び沈黙した。


「…言いたい事だけ言って消えやがった」

「悪の首領なんてみんなそんなものです」

「付き合わされるこっちはたまんねえな」



とにかく、ここがミシックドーンの本拠地である事は間違いない。
俺達は先へ進む事にした。





85-06

「それにしても、本拠地にしちゃ気持ち悪いくらいのどかだな…」

「マナの流れも穏やかです」

「さっきも言ってたな、それ」

「穏やかで、それでいて密度が濃いんです…木々もシロディールより生命力に溢れている気がします」

「…『楽園』って事は、これが奴の理想郷ってことか?」

「タムリエルの過去の姿と言ってましたね」

「・・・」



なら、キャモランが目指しているのはタムリエルをこの世界みたいにする事だろうか?
それならそれで―――


「今、『キャラモンも悪いだけの人物ではないのかも』と思いませんでしたか?」


エキドナの言葉に、俺はハッとなった。
悪いだけも何も、奴はシロディールに災厄を招いた元凶じゃないか。
一体どれだけの人間が犠牲になったっていうんだ。

俺はそれまでキャモランに抱いていた敵意がいつの間にか薄れていたのに気付いて
愕然となった。


「…マナの密度が濃いのは、それだけこの世界の創造主であるマンカー・キャモランの影響が
強いのかもしれません。景色に心を奪われて取り込まれない様に」

「ここでは奴の意のままか…」



楽園に足を踏み入れた時点から、奴との戦いは既に始まっていたのだ。
俺は改めてマンカー・キャモランという魔術師がどういう男なのかを再確認し、戦慄した。


「解ってしまえば何て事はないが…ドレモラより質が悪い」


正面から襲いかかってくるだけの分、ドレモラ達の方が素直かもしれない。


「真に恐ろしいのは人間だ、とは言ったものですね」

「…そういやデイドラ連中も勝手にわいて出てきた訳じゃないんだよな」



ウリエル帝を暗殺し、ドラゴンファイアの結界を解いてデイゴンの軍勢をタムリエルに招き入れた
この一連の災厄を引き起こしたのはミシックドーンとマンカー・キャラモンなのだ。

――真に恐ろしいのは人間。俺はその言葉をもう一度口の中で反芻(はんすう)した。


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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/09/16(水) 20:45:36|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

こんばんわん

本拠地に近づいて天の声が聞こえると、
海外の演出独特のクライマックス感がありますよね~
  1. 2009/09/17(木) 21:10:40 |
  2. URL |
  3. かにうま #-
  4. [ 編集 ]

オヒサシ

むむ、いよいよラストですなー
シロディールを頼みましたよぉ、あいつ等が居たんじゃ「シゴト」ができねぇやw
  1. 2009/09/18(金) 00:53:18 |
  2. URL |
  3. 件 #-
  4. [ 編集 ]

Re: オヒサシ

> 本拠地に近づいて天の声が聞こえると、
> 海外の演出独特のクライマックス感がありますよね~

>かにうまさん

洋製ファンタジーRPGを実際にプレイしたのはオブリが初めてですが何となく解りますw
流石はハリウッド映画の国というか、途中がグダグダだったり緻密だったりしても
最終局面で畳み掛ける勢いの強さはお国柄を感じますね。

ブルーマ防衛戦でインディペンデンスデイとかを連想した方は多いんじゃないでしょうか。


>件さん

お久しぶりです。
どこかの小悪魔さんがコメントしている様にも聞こえますが、それは(笑)
なんというツンデレw

夏中には完結するつもりがここまで長引いて自分の構成力と計画力のなさも感じてますが
これから追い込んでいきたいと思います。

  1. 2009/09/18(金) 19:40:37 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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