TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記84】 楽園へ 【Paradise #1】


84-01


「2人とも、準備はいいか」

数日後、クラウドルーラー寺院。

ディードラとディバインの血、グレート・シジルストーンにグレートウェルキンド石、
ミステリウム・ザルクセスの儀式に必要な物を全て揃えた俺達は、
エキドナの怪我の治療(魔術師ギルドの協力もあって驚く位の速さで完治した)を待った後
遂にミシックドーンの首領であるマンカー・キャモランの本拠『楽園』へ乗り込もうとしていた。





「忘れ物はないか?『楽園』では何が待ち受けているか分からないからの。」

「爺さん、遠足じゃねえんだからよ」

「バカモン、こういう時は1本のポーションが勝敗を分ける時だってあるんじゃぞ。
後戻りは出来ないんじゃからな!」



それが唯一の不安といえば不安だった。

マーティンの話によれば、ごの儀式で呼び出す楽園への入り口は、
通った後すぐに閉じてしまうらしい。

まさに楽園への片道切符だった。


「二度と帰ってこれない訳じゃないさ」


俺の心境を察したのか、マーティンがフォローを入れた。


「『楽園』が作られた世界であるなら維持する為のエネルギーが必要だ。
ちょうどオブリビオンゲートがシジルストーンによって固定化されている様にね。
…私の予想では、マンカー・キャモラン自身がその役目を果たしている筈だ」

「奴を倒せば、楽園も消滅する?」

「もっとも、それは彼が優秀な魔術師である事の証明でもあるがね」



確かに、グレート・ゲート級の異界を自らの魔力を供給して維持していると考えれば、
マンカー・キャモラン自身の魔力も相当な物の筈だった。
人並み外れた―――いや、魔人と呼んでも差し支えないかもしれない。


「…ここにきて人間の人外か。オブリビオン始まったな」

「戦う前から恐れてどうする、負け癖がついておるな、若いの。
前線に立ち、誰よりもデイドラやミシックドーンと戦ってきたのはお主の筈じゃ。
奴もまたその延長に過ぎん。感じるだけではなく、考えて動け」

「わかるような解らんような…」

「言葉を考えるな、感じるのじゃ」

「どっちだよ」

「とにかく頑張れって事よ」





84-03

「ター=ミーナ?武麗堂の旦那まで何でここに?」

「アンタに届けもんだ。使う奴の顔を見ないと気が済まなくてな」






84-04

「ブレイドの盾?」

「…ボーちゃんが使っていたものよ。武麗堂さんに修復をお願いしたの」

「ボーラスのダチの頼みとあっちゃ断れなくてな」

「あんたボーラスを知ってるのか?」

「俺も元ブレイドだ。…それに、俺もレッドガード出身だからな。奴はいい飲み相手だった」

「そういう事か…」

「ボーラスの事は聞いた」






84-05

「仇を討ってくれなんて言う気はねえが…
その『盾』は皇帝の護衛だったアイツの誇りでもある。
墓で腐らせておくより、ブレイドのあんたを守る為に使われるならボーラスも本望だろう。
必ず生きて帰ってこいよ」

「旦那…」

「お節介だけど、その盾には修復ついでにエンチャントもかけておいたわ。
あなたはあまり盾を使いたがらないみたいだけど、魔術師相手の戦いなら
きっと役に立つと思うわ」

「解った。いざって時に使わせてもらうよ」



盾は新品同様に磨かれていたが、どこか使いこまれているような握り心地だった。
盾を使った戦闘にはあまり慣れてないが、妙な安心感を感じた。

―――『俺がいれば楽勝だろ、ルーキー?』

この場にいたらそんな事を言うかもな―――と思い、俺は少し笑った。





84-02

「いいぜ、マーティン…始めよう」

「解った。友とエキドナ嬢以外は私から離れてくれ」



全員が安全な場所まで離れたのを確認して、マーティンは呪文を唱え始めた。
魔法の事は良く解らないが、今まで聞いた事のない不思議な発音だった。




84-06






84-07

マーティンの呼びかけに応じて、それまで宙に漂っていた
グレート・ウェルキンドストーンとグレート・シジルストーンが宙を舞った。






84-08

2つの魔石は弧を描きながら混ざり合い、寺院の床をめがけて落下する。
2つの光輝と床が衝突した瞬間、光の中から『門』のようなものが噴き出した。





84-09

「これが『楽園』への扉・・・」

形こそ違えど、その姿はどこかオブリビオン・ゲートに通じるものがある。
そういえば以前、キャモランが聖域からテレポートした時もこんなゲートを使っていたのを思い出した。

…魔人、マンカー・キャモランはこの先にいる。
それを象徴するかの様に、ゲートは赤く燃え盛っていた。


「友よ!」


扉のところどころから噴き出す魔力に弾け飛んでしまいそうなゲートの反対側から、
その轟音に対抗する様にマーティンが叫んだ。


「チャンスは一度しかない!ゲートが閉じる前に楽園へ向かうんだ!」

「あぁ!」





84-10

「私が戴冠する時は君も一緒だ!必ず戻ってくるんだぞ!」

「あぁ!?」

「クヴァッチの英雄と新皇帝の2人で凱旋だ!いいアイデアだと思わないか!」



最初は何を言ってるのかと思ったが、どうやらマーティンなりのジョークだったらしい。


「ブルーマの祝勝会は食いっぱぐれたからな!期待してるぜ!」

「ハハハ!いいだろう!友の為に大いに職権を濫用すると約束しよう!」



向こう側で見えないマーティンの笑い声を聞きながら、俺はゲートに向き直る。

きっかけはあの奇妙な夢と下水道で拾ったアミュレット。
何で俺が?と思いながら遂にここまで来てしまった。

その選択に後悔は無い。
シロディールに来て俺は多くの事を学んだ。

ただ、それで苦労が増えた奴がいたとすれば―――。



84-11

「…お前と出会った頃には思いつかない展開だったな」


いつも傍らにいる相棒。
それが使命だと、にべもなく言ってのけ何処へでも着いて来た。


「そうですね。冒険者から傭兵、探偵みたいな事までしてきましたが…
無事に仕官して、世界の命運に巻き込まれて、デイドラと戦う日々になるとは思いもしませんでした」

「…悪いな、面倒な主でさ」

「仕方ないです」

「仕方ないか?」

「そうです。マジェラの背中を守るのは私の仕事ですから」

「…お前は世界が滅びても何も関係なさそうだよな」

「関係は大いに」

「うん?」





84-12

「あなたのいる世界ですから。守らない訳にはいきません」


それじゃ告白だ、エキドナ。
…と言いかけたが、何だか恥ずかしくなってやめた。


「攻め込んで、倒して、それで終わりです。やる事はオブリビオン・ゲートと同じですよ」


そういうエキドナの表情は、少し笑って見えた。
狙って言ってるのか、ただの天然なのか。コイツの言葉は時々理解に苦しむ。

…が、調子が狂ったせいで次第に平常心を取り戻してきた気がする。
攻め込んで、倒して、それで終わり。確かにそうだ。

終わらせなければいけない。


「…行くぞ」

「はい」






84-13

俺達はゲートの向こうへ足を踏み入れた。













注釈



●マンカー・キャモラン自身がその役目を果たしている筈だ

「オブリビオン・ゲートのシジルストーンの様に」とは本編でもまんまマーティンが語っているセリフ。
実際、メイルーン・デイゴンと交信し、タムリエル侵攻を誘導したり、マーティンが寝食惜しんで
解析したザルクセスの書を扱いこなしたりと、道さえ誤ってなければタムリエルでも最高峰の
魔術師の1人なのは間違いないかと。

流石にグレート・シジルストーン級というのは言い過ぎの様な気がしますが、
そこはロールプレイ記ならではの脚色ということで。

…そろそろ独自解釈が増えすぎてどこまでがオリジナルだったか把握しきれなくなってきました;
解る方いたら補足お願いします(何)


●武麗堂の旦那

MOD「Akaviri Samurai Shop」に登場する武器屋「武麗堂」の店主です。
Readmeに「退役した元ブレイド」との設定があったので、稚筆ながら
Akaviri Samurai Shopに対するリスペクトも込めてゲスト出演して頂きました。

同じレッドガードで、店内にもブレイド装備が展示してあったりするので
ボーラスの盾を修復する人物としてはうってつけの人材なんじゃないかという事で。

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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/09/15(火) 19:21:10|
  2. RP小説-メインクエ篇
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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  1. 2009/09/15(火) 22:42:45 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

アカヴィリショップの親父が出ているロールプレイ日記は恐らくここだけかとw 自分は武器はあんまり買ったりしなかったんですけど
店の雰囲気とか、鍛錬部屋が好きなので入れてますね
あと箱○時代のマジェラとエキドナが別人ってレベルじゃねーぞ!!過ぎて笑いましたw

何気にトカゲ郎も箱○出身者ですけど、アルゴニアンは髪型でしか判断が難しいから、誤魔化しが聞いてますw
  1. 2009/09/16(水) 11:24:07 |
  2. URL |
  3. 名無しさん #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>非表示コメ様

テキストを誉めて頂いてありがとうございます。
oblivionの本来の登場人物を大事にしたいと思った結果脚色7割になってきてますが(ぇ
そう言って頂けると何よりです。

キャモランについては…正直私もキャラを掴み損ねているのでかなり補正が入ると思います(何)
彼の直接の動機や人となりについて書かれてる書物とかもっとあれば良いのですが…


>名無し様

いらっしゃいませ。(トカゲ郎という事はあの方でしょうか?)

別ブログの方も見て頂いたんですね。確かにマジェラもエキドナも別人です;

コンシューマ版のマジェラはブレトンで、戦士G→盗賊G→魔術師G→メインクエ→KotN→暗殺者Gと
カタギに手を上げない以外はポリシーのない男でした。
ちなみにマジェラで遊び倒してしまったのでエキドナは作っただけという(笑)
MBPとMPCの存在が無ければ今の2人の存在性格設定は無かったですね…。

アルゴニアンやカジートももっと登場させたいのですが、元々個性が強い種族なので
性格付けに悩む所です。
  1. 2009/09/16(水) 18:49:16 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
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