TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

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【プレイ日記81】 こわれる 【Defense of Bruma #12】

81-01


その夜、ブルーマでは祝勝会が開かれた。

戦時中の為ささやかな物ではあったが、それまで仕える都市から余り離れる事のなかった
騎士や兵士たちにとっては互いに交流を深めるまたとない機会だった。

何より、共に戦場で肩をならべて戦ったという共有した経験が彼らの連帯や親近感を
深めたこともあり、宴は大いに盛り上がった。











81-02

「…はぁ」






81-03

「美しい姫君にため息は似合いませんな」

「…どなたでした?」

「失礼。シュイディンハル衛兵長のオーリック・リーラントと申します」

「そうですか」

「何かお悩みですかな。良ければ相談に乗りますぞ」

「結構です。あなたには関係ありません」


エキドナにぴしゃりと跳ね除けられ、オーリックの顔が紅潮した。
小娘にあっけなくあしらわれた様を見て、周囲でクスクスと笑い声が洩れる。


「その子はこう言ってるのさ。『下心が顔に書いてある』ってね。オーリック・リーラント」




81-04

「…ブラヴィルのヴィエラ=レルース」

「ここは女を口説く場じゃない。街に降りられたら如何か?」

「流石はスラム街の騎士殿ですな。言うことが違う」

「あんまり不穏当な事を言うもんじゃないな、同志。シロディールが一つになった日だというのに」


オーリックがハッとして周りを見回すと、今日参加した兵士の何人かがこちらを見ていた。

瞳は語る。
水を差す気か、大ボケ野郎、と。


「…失礼する」

立場が悪いと知ったのか、オーリックはヴィエラを睨みつけながら、そそくさとエキドナ達の側から
離れていった。





81-05

「…余計な事したかい?」

「いえ。ありがとうございました」

「少しは気にした方がいいよ。アンタ壁の花でも随分目立つ」

「はぁ…」

「いつも一緒にいる英雄殿はどうしたんだい、今日は」

「出ないそうです。別に用事があるって」

「社交場にひとりほっぽり出して自分は浮気か」

「男性の方です。…今日亡くなった」

「…そうかい。悪かったね」

「いいえ」



はぁ、とエキドナは2度目のため息をついた。


「悩みごとはそれかい?」

「…少しね、悔しいんです」

「うん?」

「彼の出来ない事をするのが私の仕事です…が、私にも出来ない事があるみたいで」

「当ったり前さ。女は女神じゃないんだからさ。男なんて少し放っておく位が丁度いいのさ」

「エキドナ嬢」






81-06

「バードさん」

「へぇ、アンタがナンパとは意外だね」

「ヴィエラ殿、からかうのはよして下さい」

「ハハ、ムキにならなくても。かわいいねアンタ」

「なっ」





81-07

「し、失礼な!私の様な武骨な人間がかわいい訳ないでしょうが!大体私は男ですぞ!」

「あはは、赤くなってるよ。か~わ~い~い~」

「~~~~~っ」

「バードさん、何か用が?」



エキドナの問いに気を取り直して、バードはニヤニヤと笑うヴィエラの視線から逃れる様に
ゴホン、とわざとらしく咳(せき)をした。


「それがですな…マーティン殿下を見ませんでしたか?」

「殿下ぁ?今日の主賓じゃないのさ。どうしたんだい?」

「それが…宴席の途中から姿が見られないのです。ジョフリー老も今探しているのですが…」



フーン、と意味深な笑みを浮かべ、ヴィエラはエキドナに笑った。


「ホラね、男なんか放っておけばいいって言ったろ?」

「そうかもしれませんね」



エキドナはいつもの無表情で、ぷいと顔を背けた。





81-08

「…あまり面白くはないですが」































81-09

































81-10

あの日、出し惜しみしていたボトルのコルクを抜いた。
シロディールブランデー程の一等酒ではないが、芳醇なアルコールの香りが鼻をくすぐった。
いわゆる「とっておき」という奴だった。




81-11

「どうせならお前と空けたかったよ、ボーラス」


代わりに、ボーラスのアカヴィリ刀に酒を注いでやった。

何時だったか、ブレイドの戦没者はこうして刀を清めてやるのが作法だと、
ボーラスが言っていた。

傭兵でも騎士でもやる事は同じだなと俺が言うと、
ボーラスは『騎士の方が色々と後腐れが多いぜ』と笑った。

全くだ。
お前の居なくなったブレイドは静かすぎる。





「…やはりここだったか」






81-12

「…あぁ。そういう場所でもあるんだろう、ここは」

「そうだな」






81-13

「一応、アカトシュ神の寺院だからね。戦死したブレイドの魂はその刀と一緒に奉納される。
彼らの後を継ぐ者がその意志を忘れぬよう――彼らが迷わずアェセリアスへ旅立てる様に」

「祝勝会に出なくていいのか、殿下」

「…今日シロディールは勝った。だが、まだ我々にはやらなければいけない事がある。
『楽園』にいるマンカー・キャモランから王家のアミュレットを取り返し、ドラゴンファイアを
蘇らせるまで我々の戦いは終わらない」

「そして、その戦いを実際にやるのは俺って訳だ」

「…友よ」







81-14

「…答えろよマーティン・セプティム。
あんたは俺がザルクセスの書を持ち帰った時から既に気付いてた。
俺はブレイドにとって貴重な駒に成り得ることを」

「・・・」

「オブリビオンはディードラの領域だ。ディードラと対極に位置するナインの庇護下にある
人間種、特にシロディールの人々にとってその環境は負担となる。
だからどこの都市もゲートの封印に手こずっていた。
ディードラを信仰している事が多い地方のカジートやオークならまた違ったんだろうがな。
…インペリアルが支配的な帝国の騎士団には亜人種がいなかった」

「・・・」

「何で黙っていたんだ」

「…何度も言うが、確証が無かったからだ。君を混乱させたくはなかった」

「今手駒を失っちゃ困るからな」

「違う!私は―――」

「何が違うってんだ!奴も言っていた。
タムリエルには存在しない種族で!ディードラの魔力にも対抗できる、
そんだけ材料が揃えば頭のいいアンタには解ってた筈だ!」

「っ―――」

「最初からアンタは俺を利用してたんだ。
体のいいオブリビオンへの尖兵としてアンタは俺を―――」

「いい加減にしないかッ」






81-15






乾いた音が寺院に響いた。
その反響にマーティンは我に返り、自分の手を見つめてハッとなったが、遅かった。


「…やりやがったな!」





81-16

俺は完全に頭に血が登ってしまっていたのだ。














注釈



●オーリック・リーラント

シェイディンハルの衛兵長。

日本語訳コンシューマ版での名前はウルリッチ・レイランド。
彼の名前もPS3版をやった身としては非常に違和感を感じたのですが、
ブルーマ防衛戦が始まるまで気付かなかったのでこのまま行く事にしました(何)

彼の性格付けはこのブログでのオリジナルの為、前々回辺りからの彼の言動に
「天気輪は何か恨みでもあるのか?」と思われてそうですが、シェイディンハルで起こる
あるクエストをクリアした方には納得頂けるかと。

連合軍が皆マーティンマンセーだったのでカウンターキャラとして登場してもらいました。



●ヴィエラ=レルース

ブラヴィル、そして連合軍の紅一点。
ブラヴィルが犯罪の多いスラム街という設定と、領主いわく「援軍には精鋭を送る」との
事だったので、やや強気でサバサバした感じの方がそれらしいんじゃないかという事で
こんな性格になりました。

ドレスにバンダナはおかしくね?という話は…仕様なので勘弁して下さい(笑)



●…あまり面白くはないですが

契約者にとって必要なサポートを至上目的としているMPCとしての使命感から、
この状況でマジェラの役に立てない事に責任感を感じている。
決してマーティンに嫉妬しているわけではない・・・はず。



●クラウドルーラーの天井

少し記憶が曖昧何ですが、ぶら下がってる刀は歴代のブレイド隊員の物のようです。
この天井に気付いたプレイヤーはみな口を揃えて「落ちてきたら死ぬな…」と言うとか言わないとか。





今回使用MOD

●HGEC Bare Shoulder Dresses ver1.0

様々なドレスを追加します。名前の通りHGECの通常体型用です。
帽子・チョーカー等のオプションもアリ。
導入後はインペリアルシティ植物園に設置される小さな樽の中にひとそろい入っています。

今回のエキドナのドレスはこちらから使わせていただきました。

野郎ばかりのブログの唯一の華ということで、エキドナが着替える時の服選びには
いつも迷わされるんですが、クオリティが高く上品な仕上がりが非常に好印象で
今回は即決でした。



81-17

ガニマタが目立つオブリ立ちでも見栄えが良いです。

ドレス自体は4種類x裾ありor無しの計8種類で色違いのカラーパターン等は無いですが、
服ごとに方向性がハッキリしているので幼女から熟女までお似合いの
着合わせを見つけられるのではないかと思います。

直接関係ないですが、MODのイメージ画像、何でケモノ系女子にしたし。
あとアルゴニアンに着せてSS送った奴誰だw
















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テーマ:Oblivion - ジャンル:ゲーム

  1. 2009/09/07(月) 22:30:37|
  2. RP小説-メインクエ篇
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  4. | コメント:2
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  1. 2009/09/10(木) 06:45:09 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>非公開コメント様

といいつつ誰か把握しましたけど(笑)

防衛戦には勝ったものの様々な遺恨を残した今回のクエストもいよいよ大詰めです。

マジェラの正体について判明するのは本来は次のクエストの予定だった為、
イベントが前倒しになり当初考えていたシナリオから大分変わりました。
話がどう転がっていくかは結末をご期待下さいという事で。



  1. 2009/09/10(木) 22:05:01 |
  2. URL |
  3. 天気輪 #-
  4. [ 編集 ]

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天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

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