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TES4-輝輪酸紀行

PCゲーム「oblivion」のRP小説とMOD解説感想などなど。

【RP小説】灰色のオセロ あとがき 【短編】


どうも、天気輪です。

この記事は短編「灰色のオセロ」上中下編のあとがきになります。
まだご覧になっていない方は上編からどうぞ。






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  1. 2018/09/02(日) 18:55:57|
  2. RP小説外伝-短篇
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【RP小説】灰色のオセロ (下)【短編】





♪白い子供たちが俺達の麦を食う

美味しいねと目を輝かせながら

白い子供たちが俺達の麦を食う

神様の祝福だと教えられて育つ

白い子供たちが俺達の麦を食う

親父はそう言って血の混じった咳をする・・・






「もうすこし明るい曲はねえか?気が滅入っちまう」


不満を投げると、ダンマーの吟遊詩人は口をへの字に曲げた。
ボーラスはポケットに適当に突っ込んだ釣り銭を取り出して、吟遊詩人に向かって弾いた。


「ちょっと嫌な事があってさ。聞き入っちまうんだよ」

「光栄です、ムッシュ」



遠回しに歌唱力を褒められたと受け取った吟遊詩人は、気を良くしてリュートをかき鳴らした。





♪その瞳は炎より赤く その肌は夜空より深く

ハウ!気高き人よ 大地を駆けよ

稲妻の剣で敵を討て

フラー!フラー!いばらの騎士よ

明日の光を取り戻すために

フラー!フラー!いばらの騎士よ

シロディールを照らす陽光となれ






(そーじゃねーよ)

レフト・ハンド奏法でノリノリにリュートをかき鳴らすダンマーを白い目で見ながら、
ボーラスはエールの盃に口をつけた。


ボーラスはアリーナでの事後処理から適当な所で逃げ出して、商業区の裏路地でひっそり商っている
この居酒屋に転がり込んでいた。
チーズの切れ端をつまみながら、ボーラスは自身の手当をしていた。
痛めた手首に包帯を巻いて固定しようとしている。
他の客に眉をひそめられそうな行為であるが、店内は客もまばらで、彼を咎める者はいなかった。


「まだまだ修行が足りねえな」


外傷こそないが、鎧を着た相手を素手で叩きのめしたのだ。少なからず彼にもダメージはあった。
が、ボーラスはそれを未熟だと自身を笑い飛ばす。

かつて彼が護衛していた次期皇帝陛下マーティンも、元僧侶の身でありながら巡回牧師に伝わる護身術を修めており、
素手でクヴァッチの英雄を叩きのめすという伝説の尾びれの様な話を実際に体現していた人物であった。

彼はブレイズの騎士中では一般市民に近い感性の持ち主であったが、決して貧弱ではない。
周囲に化物が多すぎるせいで、目標を高く置くことを余儀なくされていたのだ。


「ご苦労だったな、ボーラス」

「マスタぁー・・・」



と、そこへ彼を取り囲む『化物』の筆頭である上司が、護衛を伴って現れた。
つるっと同じ卓に腰掛けてきたジョフリの姿に、ボーラスは遠慮なく顔をしかめた。




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  1. 2018/09/02(日) 11:06:45|
  2. RP小説外伝-短篇
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【RP小説】灰色のオセロ (中)【短編】


「ミーナ女史は優秀な魔術師よ。帝都でディードラ関連の研究について彼女の右に出る物はいないわ。
ほら、去年の黒馬新報で、ルメア湖のほとりの別荘にデイゴンの斧が刺さったっていう記事は読んだかしら?
あの時のミーナ女史の見解はとても刺激的だったわ」


「そ、そうか」

「ブルーマ防衛戦の時も、シロディール軍に加勢するために単身戦場に飛び込んだ勇敢な女性だったと聞いてるわ」

「まぁ・・・そう考えるとすごい奴だなアイツは」



ター=ミーナはアルケイン大学で教鞭をとる唯一のアルゴニアンだった。
魔術師ギルドは実力主義の傾向が強く、構成員が世間ズレした人間が多いこともあって
帝国軍部と比べれば露骨な種族差別はないが、逆に言えば何の贔屓も後ろ盾も持たず、
実力のみで現在の地位を確立した偉大なキャリアの持ち主であるともいえる。
魔術師ギルド全体で見れば、アルゴニアンの魔術師自体はそう珍しい存在ではないが、
『帝都の識者層』という観点で見れば彼女たちにとっては希望の星なのかもしれない。


「それで、ミーナ・・・女史は応じたのか?」


彼女が魔術師ギルド以外の特定の団体に加盟していない事はボーラスも知っている。
ター=ミーナは魔術師ギルドの構成員だが、ディードラの情報に関する知識のオブサーバーとして
彼女に協力を求めたのが縁で、ブレイズの外部協力者として持ちつ持たれつの関係となっている。
特に帝都の密偵として接触が多いボーラスは、彼女とはある種の友情を築いていたが、
友人とはいえ、協力者の素性を調べる事も怠ってはいなかった。


「条件付きなら、考えても良いと」

「へえ?」



意外だった。
ボーラスの知る限り、彼女は世俗の問題(自分の問題だとしても)に興味のあるようなタイプに見えなかった。
友人の意外な一面を知り、ボーラスは続きを促す。


「条件ってのは?」

「・・・あなた達の望む世界が、私の・・鱗のない友人たちも笑っていられる世界なら、考えると」






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  1. 2018/09/01(土) 18:52:22|
  2. RP小説外伝-短篇
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【RP小説】灰色のオセロ (上)【短編】


「市民よ、アリーナへようこそ!血を血で洗うステージは定休日だ。
だが心配しなくていい。今日は闘士たちがそれ以上のパフォーマンスを諸君に・・・」



昼下がり。
アナウンサーの景気のいい怒号と歓声が響き渡るアリーナに、ボーラスは居た。


アリーナ・サーカス。
普段の1対1の血なまぐさい闘技とは異なり、剣闘士が常日頃鍛えた身体と技を活かして
演舞や射的などのパフォーマンスを披露するエンターテイメント性の強いイベントで、
人間同士の殺し合いがないため広い世代に楽しめる興行として人気があった。


「呑気なものね」


傍らのアルゴニアンの女が、低い温度でつぶやいた。


「これから殺されるとも知らずに」

「そうならない為にオレ達がいるんだろう」



女はボーラスの言葉を咀嚼そしゃくし、ゆっくりとうなずいた。


「そうね。そうだわ」




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  1. 2018/08/31(金) 21:37:27|
  2. RP小説外伝-短篇
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【RP小説?】ス開運リム!なんでも鑑定団【短編】


※Skyrimより更に後の時代のお話。
 プレイしてないと訳わからんちんだと思います。

※Twitterで投稿しようかな、と思ったけど意外と長くなりそうだったのでこっちで書こう、
 という程度の小話なのでその程度の気分で見て下さい。




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テーマ:Skyrim - ジャンル:ゲーム

  1. 2015/10/12(月) 23:25:41|
  2. RP小説外伝-短篇
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プロフィール

天気輪

Author:天気輪
天気輪(てん・きりん)

PS3版をプレイ後、
PC新調を機に2009年6月から
TES4 oblivionを開始。

Twitter@Tengkiring


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